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出陣と三妖精
「さあ、行くわよ。サニー、ムーンのチーム、いいわね?」
「「うん」」
「文、花音のチーム」
「オッケー」「いいわ」
「わたしと紅のチーム」
チーム確認をする。日付が変わったら、わたしは西に回り込み、サニーたちは東へ、文たちはまっすぐ北へ。
「出発!!」
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「妖精たちは凶暴になってるわ、妖精だからって油断しないで」
「わかってるって」
ったく、紅を誘ったはいいけど、やっぱりめんどくさい。
「ふっふっふー!!アタイはコンだーっ!」
「あ、コン」
ぴゅっと、小さい妖精が飛び出してきた。
「コン!何出てきてんのよっ」
「チリぃ、そんなにアワアワしないでもぉ」
チリコンカンだ。
「さあ、そこの奴ら、しょーぶだっ!ふっふっふ、アタイ・コンの力をなめんなっ!」
「あ、いいわよ、別に」
弱いからねぇ。
「こちら、チリコンカンに遭遇」
〝あら、そうなの。サニーとわたしは今、丈六喜楽里と戦っているわ〟
〝奇遇ですね!わたしと花音様は、一本木ゆりゑさんと戦ってます〟
「オッケ」
チリは乾燥技が厄介、カンは湿気技が厄介、コンは…自爆してくれるからいいわね。
「いける?」
「こんな雑魚三妖精、0.2発でいける」
「そ」
ムーンが操っているのであろう、星空が吸収されていった。
「魔符『ライディング・スターバスト』」
「うわぁん、強いよぉ!」
これでカンコンを撃退。
「飛符『天駆ける一撃』」
なんとか連続したらいけるかな?
「つ、強いね。うぐっ…」
あ、いける。弱ってる感じがする。
「小技で決めて!」
「オッケー!魔符『ヘブンズブレス』」
光が全体を包み込む。
「ぐえー!」
よしよし、チリも撃退っと。
「こちら由有。チリコンカンを撃退」
〝OK。こちらも頑張るわ〟
でも、やっぱりチリコンカンも少しばかり強くなっている。気をつけなくちゃ。