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頼るのが苦手な月。
私は歌えなくなった。
昔は歌姫として有名だったのに。
それなのに、中学2年生の時、急に声が出なくなった。
歌おうとするとどうしても、喉につっかえて、歌えなくなって。
`みんなに見放された`。
私の不注意で、勝手に歌えなくなって。私の不注意で、勝手に苦しんでるだけなのに。
どうして、どうして|あなた《朝妃》はそんな、自分のことのように私を見るの?
朝妃「夜恋、大丈夫?」
昼向「夜恋、辛かったら俺に言えよ」
どうしてあなたは、あなたたちは一緒に苦しんでくれるの?
どうしてこの人はこんなにも必死に私を救おうとするんだろう。
二人とも私とは似ても似つかない、優等生でなんでもできて、みんなの憧れ。
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夜恋「……〜っ!」
大丈夫だと思っている。いや、思わせているだけ。
一人になると、どうしても涙が出てくる。
どこにいても二人と比べられるだけ。二人に唯一昔から勝てたのが歌だった。
そんな歌も失ったら私は、生きている意味がない。みんなに迷惑をかけるだけなら存在しない方がいい。
綾乃『夜恋、無理だけはしないでね』
夜恋『……どうして?』
菜乃花『夜恋ちゃんは無理をしすぎちゃうかもしれないから、ちゃんと言っておかなきゃでしょ?』
夜恋『そうなの?』
朱莉「そうだよ〜?だからね、やっちゃん』
綾乃・菜乃花・朱莉『私たちを頼って』
夜恋「……__無理かもしれないよ__」
だから、私は薬を飲んで、目を閉じた。
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Bad End 1『失ったもの』