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2話
この男性の名前は、相澤消太さんというらしい。
家に連れて行ってもらう途中で教えてもらった。
私は、全てを話した。
横浜に居た事、武装探偵社で働いていた事、任務で死んだ事など。
「急に、すみません。消太さん」
重かったかと思い、頭を下げた
「いや。良いよ」
想定外。優しいなぁ。
「…ありがとうございます」
ちょっと後ろめたいかも。
「…」
なんか滅茶苦茶見られるのですが…?
「あ、えっと、。」
何かしたか?私。
「すみません…?」
消太さんは少し驚いた様な顔をして、“何でも無い、すまん”と謝った。
「養子…、なるか?」
「…なりたいですっ!」
こうして私は、消太さんと養子縁組し、家族となった。
「明日、雄英行くぞ」
消太さんが働いている学校に行く事になりました。
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雄英に行くのは早い時間帯で、起きて30分も無かった。
「起きるの、遅くてすみません…」
「良いんだ。コッチも気遣いが足りなかったからな」
少し眉を下げて謝ってくれた。ちょっと可愛いな。
「!服が無いな。明日にするか?」
重大な事に気付いた消太さんが私に声を掛けた。
「いえ。《《描く》》ので」
「《《描く》》?」
「何か紙とペンはありますか?」
「あ、嗚呼。有るが…?」
少し理解が追いつかない相澤さんは、首を少し傾げながらもスケッチブックとカラーペンを差し出した。
「ちょっとだけ、見ていてください」
私は了承の返事を聞く前に、シンプルなデザインのワンピースと、靴下や靴をスケッチブックに描いていった。
「これは…?」
「私の服です」
必要なものをスケッチブックに描き終わり、ペンの蓋をパチリと閉めた。
「どういう事だ?」
「見てればわかります」
私は絵に手を伸ばし、紙から描いた絵を《《取り出した》》。
「は…?」
私がスケッチブックを閉じる頃には、私が描いたものが実物となって床に在った。
「私の“|個性《ちから》”です」
「そうなのか」
「着替えてきますね」
一分とたたず着替え終わった私は、消太さんと朝食を簡単に済ませ、家を出た。
「私の“|個性《ちから》”は“実体化”です」
消太さんは理解した様に頷いた。
「詰まり、描いた物を本物として出すことが出来るのか」
「はい。限りはありません。サイズも関係無しですね」
「凄いな」
そんな事を話しているうちに、学校へ着いた。
「校長。おはようございます」
「……校長?」
此の鼠か熊だか何だか判別の付かない小動物が?
「そうなのさ!」
「丸聞こえだぞ、#名前#」
「すみません」
「いいのさ!」
ふと学校を見ると変わった形の校舎で、何やら壁に囲まれている。
「此れ、センサー的な奴ですよね。|敵《ヴィラン》対策ですか?」
私がそう問うと、消太さんは少し目を見開いた。校長も驚いていた。
「! お前よく見てるな」
「門の前で止まる必要が有りませんから」
「どうぞなのさ」
校長は何やらカードを差し出してきた。
「“通行許可証”さ!」
「これで入れると」
「そうなのさ」
校長と消太さんに連れられ、だだっ広い校内を数分歩いた。
着いた先は、“職員室”と書かれたプレートが付いている扉付近。
「ドアでっか…」
職員室のドアが大きくて、開いた口が塞がらない私を置いて、二人は中へさっと入って行った。
「あっ、ちょ…まっ!」
慌てて着いて行くと、職員室の中まで広かった。
「お、おぉ……」
想像の範疇を越え過ぎてまだ口が塞がらない私のもとに、露出過度としか言いようの無い青髪の女性が声を掛けてきた。
「あら、あなたは…?」
「あ、どうも。相澤#名前#です」
「“相澤”?」
「はい…そうですけども?」
「ちょっと相澤くん! どういう事よっ」
急に消太さんの方へ行ったかと思えば、ばしばしと背中を叩き“ちょっとちょっと〜”と言いながら迫って行く青髪の女性。
説明するのが面倒なのか“痛いです”と言いながら仕事をする消太さん。
「えぇ…?」
取り敢えず消太さんのデスクのもとへ行こうと右を向くと、
「「え?/は?」」
「「中也ぁ!?/#名前#!?」」
中也が居ました。
ストーリー迷うなあ
「自傷無色」聴きながら作業してます
太宰さんの影が見える(
校長の口調曖昧ね