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area1 人形シティ 解決編
瑠奈「あの・・・由宇ちゃんはなんで捕まってたんですか?」
由宇「この遊園地の秘密を知ってしまったから、だと思います・・・。この遊園地の支配人はアソビ男爵ではありません。本物の支配人はかなり前に亡くなってるんです」
大司「じゃなんで入れたんすかね・・・?」
由宇「アソビ男爵は人間ですが、人ならざる特徴を持っています。`命のないものに命を宿らせる`ことができるんです。ここにあるオモチャ達は、みんな魂を吹き込まれることで動いています。多くの魂を集めるため、遊園地を開放して迷い込んだ人間を閉じ込め、オモチャ達に殺害させているんです」
豚平「うお、こっわ・・・。じゃ俺ら殺されるやん」
由宇「そういうことになります・・・。でも、解決策はあります」
絵斗「え⁉︎まじ⁉︎」
由宇「はい。ここから生きて脱出する方法はただ一つ」
「`各エリア内に存在するボスを倒すこと`、です」
大和「ボス・・・?」
由宇「はい。この遊園地の各エリアに、暗殺者・・・ボスがいるんです。他のオモチャ達は人を殺せませんが、ボスだけは人を殺せるんです。つまりそのボスを倒せば、生きて帰れるんですよ」
大司「ボスの正体わかってるんすか?」
由宇「はい、捕まる前に姿を見たので。ここのボスは`メリーさん`です」
大和は息を呑んだ。二度戦ったことがある、かなり厄介な敵だ。
豚平「メリーさんって、あの都市伝説の怪異やろ・・・?」
絵斗「由宇ちゃん、最後にメリーさんを見たところに連れてって!」
由宇「もちろん!こっちです!」
追いかけてくる人形を振り切って、6人は一際大きなビルに着いた。
由宇「ここでメリーさんが人間を殺してるのを見たんです。『人形が壊されない限り、こいつは無敵だな』って誰かが言ってたのも覚えてます」
絵斗「つまり、人形をぶっ壊しちゃえばいいんだ」
豚平「このビル内に人形があると見て良さそうやな」
6人がビル内に入ったその時、勢いよく扉がしまった!
大司「マジか、開きませんわ!」
瑠奈「じゃあ、るな達・・・ここに閉じ込められちゃったんですか⁉︎」
絵斗「多分そうだよ・・・。どうにかしてメリーさんを倒して、ここから脱出しないと!」
大和「ねえ、これ見て!さっきそこに落ちてたんだけど!」
それは、誰かが残した日記だった。
内容を抜粋すると、
『この日記を書いた人は亡くなっている』『メリーさんの人形はどこかのチェストに入っている』『メリーさん以外の人形はあちこちにある聖水で倒せる』
ということだった。
由宇「これをヒントに、メリーさんの人形を探すんですね」
大和「そうみたいだね。まずは6人いるし、2人ずつに分けよう」