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【悲報】初配信、やり直し。
“|@Hakkyouma《藍染 澄衣》が配信を開始しました”
澄衣「え〜っとですね、あの、初配信やり直します。」
この前荒れに荒れまくっていた澄衣は、幼子の手に握られ続けたたんぽぽの如く萎れていた。
頭を垂れて項垂れていると、コメント欄には『だろうな』という言葉が大量発生した。
澄衣「まぁまぁ、ということで自己紹介からもう一度始めていきます!!!!!!」
『酔っ払いの園にならないことを願う』
『初見です。酔っ払いの園?』
『初配信でこいつ、視聴者と一緒にジンジャーエール煽ってたんだよ』
このキャラが受けたのか知らないが、前回の初配信より視聴者が増えている。
嬉しい限りだ、と澄衣が頷くと、深呼吸をして呼吸が続く限り自己紹介を始めた。
澄衣「New Stars.の0期生、Colorful flower fields.所属の藍染澄衣です!!!!!趣味はお絵描き、読書、小説執筆!!!!ゆくゆくはこのアカウントでも小説を執筆しようと思っています!」
『まともな自己紹介キタ——!!!!!!!』
澄衣「そろそろ進路を決め始めた方がいいかもしれない、中学生です!誕生日は早生まれの1月16日、親が酒飲みなのでその辺は詳しいです!!!!」
澄衣の一言に、コメント欄が納得の声で溢れる。
実は中学生を名乗る酒豪おば…お姉様という噂もあったのだ。
澄衣「ちなみに挨拶は『わっしょい』。これはリアルでも使ってます。あとなんか質問ある?」
『なるほど、こいつ変人だ』
『↑わかりきったことであろう』
『りるちゃんみたいにちょっとしたアニメーション配信はしないの?』
澄衣はこの質問に目を留め、『あぁ』と声を漏らした。
澄衣「しようとは思ってるよ。ただ、藍染澄衣としての立ち絵がまだ完成してないからその後になるかな!」
『おー』
『変人の立ち絵ってやっぱ変人なんかな?』
『意外とまともかもしれん』
澄衣「お前ら余計なこと言うなよ。んじゃ、この辺で。」
ブチッ…ファンサービスもクソもない態度で配信を切ると、澄衣は椅子の上にふんぞりかえって伸びをした。
“|@Hakkyouma《藍染 澄衣》が配信を終了しました”