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Tel Fraria’s story-1
本日4回目の_「リスポシビリティ」。
心から驚いて絶句する友達は俺を見つめた。
「っあ…うぅっ…」
痛みの余韻に侵されながら顔を上げる。
包丁。
「任務なんだ」
そういう“元”友達に、最後の力を振り絞って眉を上げて見せた。
「…冗談だよな」
そう言ったが、月光に光る包丁がそれを否定する。
「…今までの笑いも、親切も、楽しさも、全部嘘だった…って言うのかよ?」
「悪い?」
包丁を持った友達に、反射的に指をさし、__言ってしまった。
「ここは俺に任せて先に行け、リスポシビリティ」
走馬灯が見えだす。
知らない記憶。知らない後悔。その中に一瞬、テルが映った。
「……っ!?」
“リスポシビリティ”死亡フラグを押しつけられた対象者は息絶える。
そして、それを押し付けた者は体に傷は負わないが痛みが三分の一、死ぬ直前ならば全て、背負う_。
「っあ……ああああ!!」
痛みに、上げた顔をもう一度下げた。
友達の頭には穴が空いている。
何か刺さったようだ。
痛みなのか悲しさなのか、何かわからない液体が顔をぐちゃぐちゃにする。
「っ…ごめん…ごめんっ…!!」とめどなく流れる涙が死を実感させる。
うざったるいほどに輝く傍観者に友達の起床を願った。
初めて能力を知ってしまったのは小1の頃だった。
友達の家でゲームしてる時、友達に倒されまくって煽られまくって、めちゃくちゃ腹が立った。
「お前…まじでこの戦い終わったら彼女作る、とか言ってから戦ってみたら俺勝つんじゃね?」
とかふざけて言って、友達を指差した。
その数秒後、一瞬の出来事。
若い頃の友達のお母さん、知らない所にいる友達の両親。
何か分からなかった。
天井が抜けて、その角が友達の頭を直撃する。
痛みは共有され、痛みに喉が枯れる程叫んだ。
自身の叫び、友達の母親の叫びが重なり、 しばらくして痛みが治った頃。
友達の割れた頭を見て、吐き気と共に自身の能力ががわかってしまった。
親友の頭を見て、トラウマが蘇る。
だから使いたくなかったんだ。
4回目。今日は眠れない。
「…こんな汚ったない生き方してるんだから、綺麗に殺して貰えるわけないよな」
吐き捨てて、その場に疼くまった。
あ と が き(呟き)
っはぁーてるくんは可愛いんですよ。
基本オスガキしてるのにこーんな馬鹿暗い過去持ってるとか残酷すぎてほんと美しい。