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宮廷(ゴミ)使用人、頑張ります! ②仮面舞踏会
ファンレターありがとうございます!
もーこれ書くの楽しいわ!!
って感じです!今度こそは華やかな華族生活を見れまーす!
それでは、どうぞ!
今日は、待ちに待った仮面舞踏会。
柚葉は、その準備に追われていた。
でも、それが終われば柚葉も華族のようにワンピース(本当は超・豪華なドレス)を着て、お手伝い係として仮面を被らず、参加できる。それだけが報いだ。
「柚葉!このお料理運んで!」
「はい!」
「柚葉!このカーテン取り替えましょ!」
「はい!」
「柚葉〜。コーテリア王女の着付けをお願いします」
__「はい」__
柚葉はコーテリアのところに今日こそは行きたくなかった。
(1日が最悪になっちゃう)
でも、逆らえないのが身分の低い使用人。コーテリアのところへいそいそと行く。
「コーテリアお嬢様。着付けに参りました」
しかし、コーテリアは高級そうなドレスをもうきていた。
宝石がちりばめられており、スカートはふっくらふくらんでいる。フリルがたくさんつけられていて、まさに派手。
ドレス姿も似合う!さっすがコーテリア様…
「あなたを呼び出したのには、理由があるわ」
「…?」
コーテリアは、今日柚葉が着る予定のワンピースを取り出す。
「なッ…いつのまに!」
「親族の結婚式に出席したときのワンピースねぇ…。宝石は?シルクの素材ではないの?」
シンプルで、首元に白い大きなビーズが飾られているだけの、クリーム色のワンピース。
華族にとっては豪華でもなんでもないものだが、柚葉にとっては宝物だった。
「これで参加するのね?なーんてみじめなの!私のために開かれる舞踏会なのにねぇ…。…こんなワンピース、こうしちゃえ★」
ビリ
ワンピースが、破けた。
「え」
「これで用は以上。さ、これでみじめなやつも消えたわ…。これで舞踏会に参加できないわね」
シッシ、とワンピースと共に追い出された柚葉だった。
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ちくちく、ぬいぬい。
「なんとか間に合う…」
破れたワンピースは、お得意の裁縫でカバーした。
地味ならと、スカート部分に細かなビーズをつけたり刺繍をつけたりと可愛くなった。
さあ、1番の困難はクリアしたんだから、あとは楽しむだけ!と、柚葉は思いながらワンピースを着た。
しかし…
「え…?柚葉、なんで、破けてないの…?」
会場にて、コーテリアとその友人(もちろん華族)とあったのだ。
しかも、キレイになった柚葉のワンピースをみて、コーテリアの友人は黄色い声をあげる。
「柚葉さんのワンピース、ステキ〜!」
「コーテリアのもいいけど、柚葉さんの方が気品があってシンプルで可愛いわ♡」
「古いワンピースがうちにあるから、今度リメイクしてくださる?」
「は、はい…」
柚葉は、少し嬉しかった。
そこから、仮面舞踏会のスタート。
キラキラした音楽が流れて、みんな男女で社交ダンスを踊っている。
もちろん、柚葉は誘いがあっても断っていた。男が嫌いだったから。
そして、柚葉はみんなにお茶やお酒を注いでやったり、ご飯を運んだりと大忙し。
それでも、華族や貴族、皇族の暮らしを見れるのは気分が良かった。
それに、今日はごちそうをたくさん食べられる。
でも、他の人もいるし…。
人気のないかっわいそうなごちそうを少しお皿にとり、食べると今まで食べたご飯の中で1番美味しかった。
「いやーね、こんな素朴なご飯食べたくないわ」
華族はそう言ってるけど、庶民にとってはごちそうだ。
「ごちそうさまでした」
もちろん、感謝も忘れません。
コーテリアは、爽やか男子…みたいな顔の人とすっごい踊っていた。
次期王子なのかな…?
それは誰も教えてくれるまま、その夜は終わった。
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友人にチヤホヤされたのは、なんでユハの方なの…??
ムカつくぅ、ムカつくぅ…!!!
私はお裁縫や勉強は苦手だけど、音楽やダンスができるならいいじゃない!
それなのに、次期王子はっ…
「あの人、気品があってステキだね。飾り気がない人って、タイプだなぁ」
それって婚約破棄かコンヤロー!!
そうと決まれば、`**ユハへのいじめのヒートアップを命令しなくちゃ!** `
ヤバい言葉で終わった2話!それでは、ばいばーい!
次回もお楽しみに★
ファンレターくださった方、ありがとー