公開中
小説ならば
「私たち、別れよう」
そう言い、去っていった君の後ろ姿が何故か滲んで見えた。
そんな日から約半年、僕はまだ、君のことを忘れられないでいる。
君の隣はまだ、空いているかな。
まるで君が目の前にいるようにただの空白に話しかける。
もちろん答えは返ってこない。でも、それでいいんだ。もし答えが返ってきたら、僕を終わらせてしまう可能性だってあるんだから。
君がお弁当を作って持ってきてくれた公園。君が号泣しているのを見て思わず笑ってしまったあの映画館。
どこもかしこも全部、君との記憶の中にある世界。随分と暮らしづらい街になったなぁ。
きっと僕たちの人生が小説だったなら、これは起承転結のどれかで。
最後には君と結ばれるエンドロールが待ってる、
わけがないのに
なんでもなくて、しょーもなくて、どうでもよくて。そんなことばかりが溢れ出してしまう。僕の記憶のどこを探しても、君がいる。栞を挟んだわけでもないのに、すぐに思い出せてしまう。
「さよなら」その言葉の意味なんて、当たり前にわかるよ。
それでも何故か、心は今日も、わかってないんだよ。
次の恋でもすればいい。そう思っているはずなのに、まだ君を探してる。
白線の内側で境目もなく並ぶ2つの影。その様子はいつかの僕らで、そっと、君のことを思い出す。
きっと僕たちの人生が小説だったなら、ここからが面白くなるはずで。
それなのに君は、こんな僕を尻目に前に進んでいく。
ずるいよなほんと
どうせなら上手いこと、君のことを嫌いにさせて欲しかったよ。僕はまだ、あの日の君の背中を追い続けている。
「終わりから学ぶ」なんていうけど、この先に君がいないなら、学びを活かすことなんてできない。それなら意味がないのに。
二度と書き足されず、振り返ることしかできない。そんな人生をあとどれぐらい続けていくのだろう。
あとがきと呼ぶには拙い言葉だとしても、
やっぱり君のことが好きで
なんでもなくて、しょーもなくて、どーでもよくて。そんなことばかりが溢れ出してしまう。僕の記憶のどこを探しても、君がいる。栞を挟んだわけでもないのに、すぐ思い出せてしまう。
「さよなら」その言葉の意味なんて、当たり前にわかる。
それでも何故か、心は今日も、わかってないんだよ。
次の恋でもすればいい。そう思っているはずなのに、
まだ君を、探している。
どーでしょーか?
未練たらたら男子の小説でしたぁ。
感想コメントくれると嬉しいです