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area player 3話
ご乗車ありがとうございました
アナウンスと共に電車から降りた
誰もいねぇ…
騙されたのか?あのオヤジ?
あいつは詐欺によくあうからな。十分可能性はある。(この前,詐欺られて5000万請求されてたっけ)
「おい,そこのガキ」
声をかけられてはっとした。
そこにはジジイがベンチに座っていた
こいついつからベンチに座ってたんだ?
あと片足がない?いや…それ以上に気になるのはヒョウ柄Tシャツに,チャラいグラサン,金のネックレス,高そうな腕時計,金髪,破れたジーパン…
近代稀に見る絶滅危惧種のチャラいジジイだ…
「悪かったな,チャラくて」
こいつ心を読んでるのか?
まあ,狸とか狐とか猫とかいうケダモノは老いると妖怪になるっていうからな。こいつも心を読むようk…
そう思ってたらジジイの拳が鳩尾に飛んできて体が宙に浮く。
チッ…君のように勘のいいチャラいジジイは嫌いだよ
ジジイの鉄拳がまた飛んできた
「じじいじじいと思うな!!ちゃんと西園寺虎という名前がある!!」
「OK 寅さん」
虎の鉄拳がまた飛んでくる。
「寅じゃない虎だ!」
こいつ…寅と虎の微妙な発音の違いを聞き取っている…
でも寅って言われて少し嬉しそうだった。
また来年