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6〜捜索〜
謝らせていただきますっっっっっっっっ土下座ぁああああああ゛!!
「え………あ………、」
「え、だっ誰ですか!?」
情報過多で言葉が出てこなかった私に代わって、愛梨がまさに私の言いたかった事を言ってくれた。
お姉さんはえへへと笑うと、腰を抜かした私たち二人に手を差し伸べながら自己紹介した。
「あたしは〜、うん、麹町 樹(こうじまち いつき)
なんか男の子っぽい名前だけど、ちゃんと女の子だし!で、二人とも、驚かせちゃったね…ま、よろしく!」
「は、はい…よろしくお願いします…私は浅葱 怜です…」
「あ、私は羽田 愛梨です…」
なんとか自己紹介をおわらせたものの、私たちの視線はある一点に釘付けだ。
そう、樹さんの握っている、『首吊りロープ』に。
樹さんも、私たちの視線に気づいたのか、気まずそうな顔をして天を仰いだあと、ぱりぱりと後頭部を掻きながら、「あーこれねー」、と口を開いた。
「みんな、ここの山荘の『いわく』知ってる?」
私は、首を横に振る。思えば私たちはここが心霊スポットであるということは確かに調べたが、どんな曰くのある場所なのかは知らなかった。
隣では愛梨も同じようにしていて、その様子を見た樹さんはそっと言う。
「なるほど。
ここはね…………
首吊り自殺の、名所なんだよ。」
「……!」
自殺の、名所。
例えば樹海などはその典型例だが、まさか心霊スポットが自殺の名所とは。
あるいは、自殺の名所だから、心霊スポットとなったのか。
そして、それよりも。
彼女がここにいて、そんなものを持っているという事は。
「樹さん、も……………?」
「ああ、そうだね、うん。えへへ。」
困ったように笑い眉を下げる彼女の目は暗いままだった。
---
とりあえず、樹さんは普通の調子で接してくれたので、私たちも今までの事を話す。
肝試しに六人で来た事、探検の事、そして腐乱した首吊り死体の事、そこからみんなとはぐれた事。
樹さんは黙って頷きながら聴いてくれた。
「なるほどね、やっぱり死体もここにはあるのかあ…
ま、切り替えよう!そこまで山荘も広くはないし、まずはお仲間と合流するぞー!!」
「確かに、そうですね…!」
「…はい!」
こうして、私たちは樹さんを加えて逸れたみんなを探す事にした。
ここまで空気を盛り上げてくれた樹さん。
お姉さんのような樹さんに、
何があったのだろうか…?
---
しばらく歩いていると、何かがジタバタと暴れて床を蹴っているような、不思議な騒音がした。
一瞬息を飲んだが、沙耶香たちの可能性があると思い、三人で顔を見合わせてから音の源へと駆け出す。
音の源は203号室。
そこには。
「死ぬんだっ………離せ、離せ離せっ!!」
「やめて、本当にどうしたの!?やめてってば!!」
「爽屋、降りて来て!絶対ダメだからね!!」
今にも首を吊ろうとする爽屋と、それを必死で止める峰先輩と沙耶香の姿があった。
ストーリーが動きましたねー
そして。
はい、なんと謝ればいいのでしょう。
サボって怠けてました。
気力がなくて…いや言い訳ですね本当すみません…
こんな駄作でも、読んでいてくれたら嬉しいです。
嬉しすぎて狂気山脈行ってきます()
まあそれはいいとして。
はい、本当お待たせしました。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!さて、これからどうなるのか…?吉田先輩はどこなのか…?
ばいびる〜