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第三話
🎀「フェンサーのお兄ちゃん!これ読んで‼︎」
ミシェルが持ってきたその本の題名を見た瞬間、俺は絶句した
───────さかのぼること数時間前。
俺たちは、街にある一軒の本屋にいた。
商店街かなんかの福引でミシェルが1万円ぐらいの図書カードを当てた。
今日は時間がないから、また別の日に本を買うと言う話になったが、
ちびっこ二人が今日がいいとごねたので本屋に来ていた。
俺は別に欲しい本なんかなかったから、適当に店内をぶらぶら歩いていた。
なぜなら、店に入った瞬間、探偵は推理小説のコーナーに直行したし、
チェリーはミシェルとニブルスを引き連れて子ども向けの絵本コーナーに行った。
他のみんなも似たようなもんだったので、俺もそれにならって個人行動。
🗡️(全員で来る必要あったか...?ちびっことチェリーだけで良かったんじゃ...)
そう内心で思った。と言うか考えた。
数分後、俺は適当に目に入った本を手に取り、購入してみんなと店を出た。
─────────────────
俺が絶句した理由は、ミシェルが持ってきた本の題名が
「フェンサー太郎」
だったからだ。
🎀「ねぇねぇ、読んで読んでっ!」
そんなキラキラした目で見られると断れない。
🗡️「...。じゃあ、リビングいく...か?」
流石に二人っきりで読むのも嫌だったので人がいるリビングへ行くかと提案する。
🎀「行く行く!チェリーお姉ちゃん達ともこの本読みたい!」
🗡️(あ...終わったわ。)
ただでさえ、この本を読み聞かせするのは嫌なのに、ジェリー達とも読むとか最悪すぎる。
☆────人生終了のお知らせ。パーリナイ!
のこととは、まさにこの事だろう。
〜移動中〜
🎀「お姉ちゃん達!この本読んでっ!」
🍒「...?何の本?」
🎀「この本!!」
🍒「....w。いいよ。みんなで読もっか」
そしてチェリーがみんなを集め、本を開いて読み始めた。
🍒『───────昔々、あるところに 何匹かのネズミが住んでいました。
マッスルは猫をシバきに洗濯へ...? チェリーは食べ物を買いに芝刈りへ行きました?
探偵は依頼を受けにキノコ狩りへ。 ロビンは友達と遊ぶために、地面へいきました。
チェリーが芝刈りをしていると、上から大きな大きなクルミが落ちてきました。
チェリーは、
「何この!おっきなクルミ!」
と叫びました。マッスルとこのクルミを食べようと思い、チェリーはクルミを持ち上げ──────』
🍒『────そしてフェンサー太郎は猫を倒し、幸せに暮らしましたとさ。おしまい』
チェリーが絵本を読み終わった次の瞬間
🔍「って何なんだよwこの本wwwww」
🍃「それなwwwwwカオスすぎるしwww」
🏴☠️「何だよフェンサー太郎ってw桃太郎のパクリかよwマジで」
🧀「この絵本作ったやつ天才じゃねwww」
俺以外の男子が爆笑し始めた。
🍃「もしかして〜wこの本作ったのフェンs──────」
ドゴッ
もうどうにもならなくて、ロビンをブン殴った。
🔍「あww殴ったwwww」
いつも静かな探偵まで爆笑し始め、穴があったら入りたい気分になった
🏴☠️「フェンサーちゃ〜んwお顔が真っ赤じゃないの〜www」
🗡️「うるせぇ!!!一旦黙れよ!!!」
気づけば、顔が真っ赤になっていた。
🔍「wwwwwwwwwwwwwwwハハハハハハハハハwwwwww」
🗡️「笑うなァ‼︎このクソガキが!!」
🍒「も〜。落ち着きなさいよ...」
🗡️「落ち着けるわけねぇだろぉぉ!全員今すぐ記憶から消せェェェェェェェェェェェェェ!!!!」
🔍「はいはぁ〜いw忘れまちぇんよ〜ww」
🗡️「うるせェェェェェェェェェェェェェ!」
俺は、こんな絵本のネタにされたことは恥ずかしすぎて、喉が枯れて声が出なくなるぐらいまで叫んでいた。