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6話 贖罪と告白
「れるは…、もういいから…。」
なんで、一星先輩は、自分の大切な家族を奪った私になんで優しくするんですか。
甘えたくなっちゃいます。この恋は叶わないって、叶えないって決めたのに。自分に
期待したくなっちゃいます。
「一星先輩、」
私は最後に言いたいことがあるんだ。
「私、一星先輩とは不釣り合いなんです。だから、優しくしないでください。」
私は今出来る精一杯の笑顔を見せた。
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「私、一星先輩とは不釣り合いなんです。だから、優しくしないでください。」
この一言は間違っている。れるは#名前#が好きだから。れるは、#名前#を
人殺しって思ったことはないよ。
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またアイツれる様に近づいてるわね。まぁ、いいわ。れる様が離れた時に
カッターキャーすればいいもの。そうすれば、全校のあのイケメンも私のもの!
「ちょっとごめんな!」
あーぁ、れる様離れちゃった。チャンスね!
「#名前#ちゃん!」
私はカッターを差し出す。
「ちょっと〜〜〜♡もって〜おいてぇ〜〜〜♡」
ふん!騙されたわね。可哀想…。嫌われなさい!
「スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」
私は大きく息を吸う。
「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
私は悲鳴をあげた。そして目薬をだす。
「#名前#ちゃんがぁ〜グズ、切ってきてぇ〜ヒグッ、痛くて…。」
皆は私の心配をしてくれた。あ、れる様。
「なぁ、なんでこんなことするん?」
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「なぁ、なんでこんなことするん?」
れるは今までより低い声をだす。#名前#がこんなことするはずないやん。
「なんでぇ〜れる様♡グズ〝彼氏〟でしょ〜♡」
は、れるがお前の彼女のわけないやん。
「ちゃうけど」
「酷いよぉ〜〜〜♡グズ」
「キモ…。」
れるは心の声を漏らす。ホンマにキモいねんなぁ〜。あ、ゆうくん。
「ゆうさんね、カッターキャーしてるとこ、動画に撮っちゃった♡」
ニヤリとゆうくんは笑う。いや〜ホンマナイスやわ〜。
「ちょっと〜〜〜♡もって〜おいてぇ〜♡」
「スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」
「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
全てが写っているスマホ。睨むようなぶり実の目。ぎろりと#名前#を見る。
「チッ!お前、死になさいよ。」
手にあるカッターはれるに向けられる。
「一緒に死にましょう?」
目の中のハートにはれるが映る。でも母さんたちに会えるんかな?れるはそっと
向かってくるぶり実から避けようとしたけれど無理だった。グサリと嫌な音が
聞こえる。でも自分の腹からは血もないし痛みもない。でも、#名前#が血に
塗れている姿しかなかった。れるはとてつもない痛みがあった。怪我をした
痛みじゃなく、心にぽっかり穴が空いた感覚。
「誰か!救急車を!」
大人は焦る。れるは昔と同じように空の心で見ていた。もう、れるがなにを
したん?ぶり実は自分の腹を切った。
「れ…、る様。一緒に逝きましょう?」
最後まで気色悪い笑みで手を出してくる。でもれるはどうでもいい。そっと
「#名前#っ!」
れるは手を握る。れるの目から熱い液体が顔を出す。
「嫌、嫌や…。」
「一星先輩、これが私の贖罪なんです。ありがとうございましたニコッ」
辛そうな笑顔で救急車に運ばれた。れるは適当に返事しかできなかった。
病院で言われたことは適当に聞いた。
「一星先輩!」
「れ…、る君?」
全ての思い出が脳をよぎる。
「好きやで…。」
でも#名前#に聞かれてたなんて、
「一星先輩、私も同じ気持ちですよ。」
そんなお返事があった。れるは驚く。両思いって、叶わないって思ってたのに。
「大好きですよ。」
#名前#の一言で現実に戻される。れる達は五年の月日が経ったんだ。