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鏡のお話 1話 帰還
--- 何年前か分からないある日 ---
--- 戦艦ハルバード ---
遥か彼方の宇宙、そこに1隻の戦艦が浮かんでいた。戦艦ハルバードだ。行き先はもちろんポップスター、しかも約1ヶ月ぶり。仕事で遠くの銀河に行っていたため1ヶ月もポップスターを離れていたのだ。
メイス 「バル艦長!もうすぐダスね!」
バル艦長 「もう1ヶ月か、あんなろくでもない奴らでもこんなに会わないと寂しくなるもんだな」
船員ワド 「あ!見えてきましたよ!ポップスター!」
ブレイド 「カービィ達元気にしてるかな」
メイス 「あのカービィダス!きっとピンピンしてるダス!」
船員ワド 「そうだと良いですね、だって…」
急に艦内に重い空気が流れる。
ブレイド 「あのカービィだ、きっと許してくれるはずだ」
船員ワド 「ぼ、僕メタナイト様にもうすぐ着きますって言ってきます!」
重い空気を振り払うように船員ワドルディが声を上げる。
バル艦長 「そ、そうか、ならワシらはお茶でも飲むとするか」
メイス 「そうダスね!」
---
--- メタナイトの部屋 ---
コンコン
船員ワド 「メタナイト様、入りますね」
メタナイト 「あぁ」
ガチャ
船員ワドルディが部屋に入るとメタナイトは宝剣ギャラクシアの手入れをしていた。自慢の剣だ。手入れは欠かせない。
船員ワド 「もうすぐポップスターに着きますよ。」
メタナイト 「そうか」
本来ならメタナイトはポップスターに帰るのを心待ちにしている筈だ。しかし返事が素っ気ない。
船員ワド 「メタナイト様…もっと喜んだりしないんですか?1ヶ月ぶりなんですよ?カービィさんもデデデ大王も待っていると思いますよ。」
メタナイト 「…カービィは許してくれないだろう。私はあんな事をしてしまったんだ。」
船員ワドルディは何も言い返せなかった。しかし
船員ワド 「あれは…メタナイト様のせいではありません…」
それだけ言うと部屋を出た。
メタナイト 「私のせいでな無い…か…」
そしてしばらくするとメタナイトも操縦室に向かった。