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※本小説は実在する女性VTuberさんの夢小説となっております。苦手な方はブラウザバックなどの対応をお取りくださいますよう、よろしくお願いいたします。
「#あなたの名前#! あんたはいつになったら優秀な子になるのかしら? 今回のテスト、また100点を取れなかったでしょ!」
「おい、#あなたの名前#! てめぇ少しは静かにしてろや! 父親に気を遣う事もできねぇのかよ!」
私が、まだ中学や高校の学生だった頃。私は家で、いつも親から罵声を浴びせられていた。時には暴力を振るわれる事もあって、まだ実家に居た頃の私は、毎日両親に怯えていた。家に居る時間は、苦痛でたまらなかった。
「ねぇ#あなたの名字#さん。今日の掃除変わってくれない? 私、友達とカラオケ行くんだよねー。どうせ、あんた遊びに行ける友達とか居ないでしょ? 予定ないならやってよね」
「クラスにお前がいるとさ、邪魔なんだわ。教室から出てってくんね? 俺らは、お前の事必要としてねーんだよ」
「ふーん、クラスメイトの皆さんからいじめねぇ……。#あなたの名字#さんに原因があるんじゃなくて? 今この時期にいじめはさ……。他の皆さんにも、将来があるわけじゃん?」
家だけじゃなく、学校も同じだった。生徒の人からはいじめられ、先生にその事を相談してものらりくらりとしていて、まともに対応してくれない。
どこにも味方が居なくて、毎日ごめんなさいとすみませんの繰り返し。他人に対してずっとそうやって謝っている内に、私はいつしか、自分にさえ、神様にさえ謝るようになっていった。生まれてきた自分が憎くて、こんな人生が悲しすぎて、一人の夜は涙が止まらなかった。
「ごめんなさい……。ああ……、もういやだなぁ」
毎日、毎日、毎日。ずっと悲しい気持ちで胸がいっぱいだった。苦しくてこのままじゃ押し潰されそうだった。救いが欲しくて、ずっと必死にもがいていた。
逃げ場の無い孤独でしょうがない日々。そんな日々の中で、私がした一つの出会い。そのたった一つの出会いは、私の人生を大きく変えた。
「どうも! 彗星のごとく現れたスターの原石! アイドルVTuberの、星街すいせいでーす! すいちゃんはー!」
「今日もかわいい……! すいちゃん……大好きだよ!」
数年前に出会った一人の推し。彼女は私の人生を一変させてくれた。
そしてこれは、そんな彼女と私が出会って、結ばれるまでのお話。
夢主ちゃんがすいちゃんに出会ったのは数年前という設定なので、すいちゃんの最初の挨拶は「バーチャルアイドル」ではなく「アイドルVTuber」となっております。今は違うんですけどね、こういう妙なリアリティ大好き人間なので、今回は前の挨拶を使用しています。