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【クラスの陰キャくん、実は最強のマフィアでした!?】#2
夕方、とある高校生たちは英語の補習を終え、帰宅しようとしているところだった。
片方は黒髪にメガネという真面目そうな陰キャ。
もう片方は黒髪にエンドカラーで紫が入った、少しグレたような男子だった。
彼らの名前は澪と影楼と言った。
澪「はー、やっと補修終わったー…」
影楼「ガチで苦瀬だるいよなー」
苦瀬とは二人の担当の英語教師のことだった。
二人は英語がとても苦手なのだ。
澪「苦手なんだよな…英語」
影楼「あれ、数学も苦手って言ってなかったか?」
澪「どっちも苦手なんだよ……れっきとした文系の頭だから」
影楼「ま、お互いに次の期末頑張んねーとな!w」
澪「赤点は回避しないと……」
影楼「なー、今日うちくるー?新作の手術廻戦、買ったんだよ〜!」
澪「あ、ごめん。僕、今日帰らなきゃだから……」
影楼「えー、前もそう言ってさ…」
影楼はねばって澪を誘おうとする。
その時、昇降口の入口から、誰かが話しかけてきた。
雷刀「あれ?澪じゃ〜ん!」
仁「ほんとだー」
それはクラスの陽キャ集団の一味、雷刀と仁の二人だった。
影楼「げっ…陽キャ集団……顔も良いのに頭もいい奴ら…!!」
仁「澪、今日一緒に変える予定だったでしょ〜?寄り道しながら帰ろうよ〜」
雷刀「最近遊んでないしさ〜」
そう言って、雷刀は澪の腕を引っ張る。
澪は戸惑い、少し嫌そうな顔をしている。
澪「えぇ……」
仁「約束はぜったーい!ってことで行こー!」
澪「わ、わかった」
と、情けない声で澪はそう答える。
影楼「お前、大丈夫なん?なんかあったら……」
後ろから影楼が心配したかのような声で尋ねる。
が、雷刀と仁が無理やり校舎の外へ連れ出し道路を歩き出す。
雷刀「はい行こうねー!」
しばらく歩き、話していたコンビニも通り過ぎる。
すると、その近くに黒塗りの高級そうな車が止まっていた。
三人はそこに乗り込む。
その間、誰も喋ることはなかった。
しばらく車が走ったと思えば、趣のある、和風の大きな家にたどり着いた。
そこで全員降りた。
門をくぐったところで、澪が喋りだした。
澪「お前らさー、強引すぎだって…」
仁はどこからか持ってきたのか黒色の背広を澪に着させる。
仁「ごめん〜。でも、今日は絶対なんでしょ〜?」
澪「まあ、いいけど…」
門をくぐったあと、しばらく歩くと、家の前にスーツを着た青年が立っている。
彼の名を、まどかといった。
まどか「おかえり、若」
どうやらお出迎えのようだ。
ただ、澪はなにか不満げのようだ。
澪「前から言ってるけどさ……その呼び方やめてほしいんだけど」
そう言いながら澪はかけていたメガネを外す。
外すと、特徴的な黄金色の瞳がはっきりと見えた。
そこへ、黒髪にエンドカラーで黄色が入った青年がやってきた。
怜央「え、てか、なんだよこのカツラ」
澪「うげっ…兄貴……」
どうやら、その青年は澪の兄のようだ。
名を怜央といった。
怜央は澪の被っていたカツラを外す。
すると、澪の髪があらわになった。
白髪に、エンドカラーで紫色という派手な色だった。
怜央「うげって……で?まだ陰キャアピしてんの?」
澪「目立ちたくないの!この髪色だし…目の色だって………てか何なの?エンドカラーまで遺伝するって」
怜央「俺に言われても知らねぇよ」
そう言われながら、澪は身だしなみを整える。
背広を着、ネクタイを締め、ボサボサになった髪の毛も整える。
澪「はぁ……今日はなんの用なの?兄貴」
怜央「仕事の話だよ。澪くん♪」
その瞬間、あたりに張り詰めたような空気が漂う。
そんな様子をよそに、仁、雷刀、まどかの三人は話をしていた。
仁「やっぱり、二人って仲悪いよね…」
雷刀「マフィアのボスの子供ってなるとそりゃ気性も荒くなるでしょ」
まどか「はいはい、ふたりとも、仕事仕事!!」
仁&雷刀「「はーい」」
五人はわいわいと話をしながら、家の中に入っていった。
なんかもっと頑張る〜!