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月光(Bad End)
あるところで、ある月の光に当たると消えてしまうという噂がある。その光は“闇の月光”と呼ばれていて、人工的な月ではないかと言われている。しかし、噂だから誰も信じようとしない。目の前で人が消えるまで。
「昨日暗闇の月光が現れたらしいね」
「嘘、あんなの噂でしょ?」
「でも実際消えた人がいるんだよ、、怖いよね」
「誘拐じゃない?」
「えぇ、そんなわけ、、」
女子二人はずっと話している。闇の月光の話だ。すると後ろから声が聞こえた。
「闇の月光の話?」
彼女は椛(もみじ)、闇の月光で親友がさらわれた。
「うん、椛は知ってる?」
「、、、それで親友がさらわれた」
少し悲しそうな、辛そうな顔を見せた椛に女子二人は謝った。
「あ、ごめんね、」
「ごめん、、、ね、、」
「ううん、二人は悪くないから。」
椛はそう言ってその場から去った。
家に帰った椛は、
「はぁ、」
ため息をついていた。なんで親友は消えたんだろう。と思いながら。そして、その親友の写真を見て言った。
「咲実(さくみ)、、、守ってあげられなくて」
咲実、それが親友の名前。大切な、、私はもう、咲実に会えない、それが悲しくて、毎日、毎日、、毎日毎日毎日毎日、、、、布団にこもって泣いていた。お母さんやお父さんには、
「大丈夫、人は死んだら天国に行くんだよ?」
と、いつも言っている。本当に?きっと本当は天国なんてないはずなのに、人は死んだらもう、会えなくなる、消えるはずなのに、でも天国はあるのかもしれない、何もわからない、そんな椛は布団に潜り、泣き寝入りした。
こんな夢だった。咲実がさらわれる直前の夢だ。ただ、
「咲実!やだ!いかないでッッ‼」
「ごめん、無理かも、でも、もし私からお願いがあります、」
「いいから、!そんなこといいから!」
椛は頑張って咲実を引っ張って、さらわれないよう頑張っていた。
「唯、一つだけ、、、あなたも来てほしいです」
「死後の世界へ」
そのとき、椛は手を握るのが緩くなってしまった。その後、咲実は闇の月光に飲み込まれてしまった。唯、これは夢だ、実際に咲実が言うわけないこと、その次に来るのは、、、
「貴方も一緒に消えれば良かったのです!」
「なんで、私をおいて生きているんですか?」
「貴方と友達で残念でした。」
そういう、絶対に言うはずのない言葉が毎日夢に出てくる、きっとそろそろ、とてもきつい夢、辛い夢、悲しい夢、怖い夢、そんな夢のせいで、限界になってしまうかもしれない、
そんなある日、本当に辛くなってしまい、自殺を試みてしまった。しかしお母さんに助けられ、失敗に終わった、その後は自殺しないようにと、外に出してくれない、監禁とよんでもいいかもだが、これは警察との協力でできているため、監禁ではない。
ツツー、ツツーと、ポタッポタッと、血が出て、流れている音がする、そう、リストカット、リスカだ。夢のことが、現実に起きたことが、わからなくなって、怖かったんだ。
その夜、もう1度自殺を試みた。今回は助からないよう、念入りに準備をしてから。
「はは、、咲実、、、ごめんね、私は助かって、」
「これで死ねるよ?これで咲実に会える、、、よかった、
その日の夜、一人の女性が死亡したという、それは椛だ、また、あるかもわからない天国で、椛と咲実は出会った。
「咲実、、、?」
そう椛が言った瞬間に、椛は咲実に叩かれた。
「咲実、、なんで、、、、、、」
「貴方がずるかったんです」
そういうと、彼女らが会うことはなかった。一生、、、
椛の家族はというと、
「やっと死んでくれた、」
「死んでほしくないなんて嘘だよ」
そういう言葉が相次いだ、そのせいか、椛は死んで、天国に行って、そのまま消えた。そう、天国からも省かれたのだ、どこに行ったかもわからない、この世から姿を消してしまった
次回、メリーバッドエンド、