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精液接種 JCの場合 3
カーテンの奥から少年が現れた。
少年はぽりぽりと長めな前髪をいじくるとともに悪態をついた。
「おせーんだよ。いつまで待たせる気だ」
「ごめんなさいね」
女医は素直に言葉を使う。少年の方は、ふん、と首を振った。
「まあいいか、俺はヤレればそれでいいし」
少年はベッドに横になって快感にもだえているモエを見た。顔に幼い頃の面影を強く残す中学生男子の様な顔立ち。事実そうである。
彼は、女医の甥にあたる。女医に呼ばれて、三時間前から保健室にて待機していたのである。
「で、こいつか」
反抗期むき出しの少年はベッドに指を差した。初対面とはいえ、女をこいつ呼ばわりである。
「そうよ。この子の『初めて』、お願いできる?」
「しかたねぇな」
どれどれ、と少年はまるで品定めでもするように、モエのところに近づいていった。
少年はベッドの周りを歩いて一周した。女医は少し後退して、少年の様子を見ている。モエはというと、いまだ知らないだろう。アイマスクを付けられ、そして裸でベッドに寝かせられている。
乳首にはセロテープで固定されたローターを付けられ、下半身は開脚されたまま拘束中。一面識もない少年に自分の性器を見せ、それは今、拡張の最中にいる。「性感帯検査」と称し、モエは性感の渦中に沈まされている。聴覚は機能していない。
そうして少年は、精巧に作られたジオラマを雑にみるように、頭から足先まで、ターンするように胸まで戻って、それから下半身に移動する。自分の唇をぺろりと舐めた。
手を付けた。オマンコ穴をふさいでいる拡張器具をつまんだ。拡張直径は2.3センチといったところで、つまんだだけで吸い付くようになっている。
かなりの抵抗感が少年の指先に伝わった。それでも少年は容赦しない。
拡張器具に手にかけながら、もう片方の手でモエのクリトリスをいじくる。
「ん……あ! んん……」
突然の刺激に、モエは、快楽の声を何度も上げた。
「ふーん、ちゃんと感じてるみてーじゃねーか。処女のくせに」
「この子、結構オナってるみたい」
女医が問診票の用紙をパラパラとめくっている。
「毎日一回以上。帰宅直後のようね。生理の時以外はいつもしてるわね」
「変態だな」
「ストレスたまってるのよ。彼女、いじめられてるそうよ」
「あっそ。俺には関係ない情報どうも」
手慣れた様子で、モエの乳首にも手が及んだ。ローターごと両乳首をつまんだ。
つねった、と言った方が表現が正しいだろうか。ローターが固定されていても、無かったことにされている手つき。
「んん……」
「痛みが快感に変わってる声の反応の仕方、拡張の方もしっかりしてるみたいだし」
つねったまま、コリコリと強めの刺激を送る。
「この辺は〝さすが〟といったところかな?」
「やさしくおねがいね」女医は釘を刺すようにいった。目が空間を走るような少年の目。
「……るせえな。分かってるよ。ちゃんと『可愛がってヤる』からよー」
「ん……!」少年はオマンコ穴を拡張する栓を抜いた。
長時間、同じところに入っていたからか、抜くとぽっかりと穴が空いたようになっていた。だが、それは一瞬のことで、すぐに肉の入口は閉じようとしている。
膣口はねばついた分泌液で湿潤地帯になっていた。
少年はローション液を自分のおちんちんに垂らす。ぐちゅぐちゅと淫猥な音を立てて陰茎にぬりたくると、開始の合図として受け取ったがごとく、たちまちそれは硬度を増し、|鋒《きっさき》は赤黒い色となった。
「しかし、久々の処女かー。楽しみだなー」
亀頭をモエの入口にあてがい、裏筋をこすりながらいった。直後、赤い色をした先っぽは埋没していた。たまらない様子だ。
浅い挿入を繰り返す。処女膜が触れるか触れないかのぎりぎりのところ。
あん、あん、とモエはかわいく反応する。両者とも、浅い今すぐにでも始めたい感じだ。
それを咎めるような声。「ちょっと待ちなさい」
女医はモエの頭側に行き、アイマスクをとった。閉ざされた視界に強い光が差し、モエは一瞬顔をしかめたものの、すぐに女医の顔に目の焦点を合わせようとしてくれている。
「モエちゃん、処置始めるからね」
「……おねがい、します」
「おい女」
少年は聞いた。「俺の精液欲しいか?」
「……はい」
少年はモエの言葉に喜んだようだ。キザな口元を曲げて、
「じゃあ、しょうがねぇな」
待ての指示が解かれた途端、少年の陰茎は奥まで突き進んだ。モエの小さな腰を固定するように持って、一回目の進撃を加える。たちまち子宮の壁に刺さり、一旦戻って再び追撃する。砦などもうない。
「あー、気持ちいいわー。久しぶりのこの感覚サイコー」
一方、モエの顔は何かに耐えるように変化したが、少年の一定した腰のリズムによって、すぐにほぐれている。何かに目覚めているらしい。
「ん、ん、ん、ん」
と、口からは嬌声の音程になって、、リコーダーのように高くなっていく。
少年の手が腰から離れ、乳首のほうへ出向いた。
モエの反応を見るに、右乳首の方が効くらしい。時には揉むように。時には掴むように。成長期のおっぱいを面白いおもちゃのように刺激をくわえていく。
「あー、そろそろ……イきそう」
といいながら、乳首から手は離れ、素早く下半身に移動する。
女性器を責めることにしたようだ。挿入中の膣穴の周りに溢れ出ていたローションなのかモエの愛液なのか分からない液を指につけ、膣前庭やら小陰唇やら、陰核やらを指ではじく。
そして、音楽装置のような、メトロノームの速さは二倍速ぐらいになると、モエは保健室外に溢れ出るぐらいになり、少年も下半身に膨らみゆく限界を感じ、漏れ出るうめき声が目立ち始めた。それら二人の若さの大合唱が混ざりゆく、増していく。
女医は軽い調子でいった。
「モエちゃんねー、もうじき処置終わりそうだから、我慢しようねー」
「ふぁ、ふぁい……」
「そうだそうだ。見ず知らずのオチンコさまから、あんたが欲しがってたザーメンジュースがたくさん出てくるぞ」
「あなたがしゃべると話がこじれるから黙って行為に専念しなさい」
「アッハイ」
少年が少し黙り、囁くようにいった。「ああ、イきそう……イく!」
少年の宣言通り、その言葉を言った直後、動きが止まった。
結合部以外は急ブレーキをかけた感じになった。どくっ、どくっ、となにかが送り出していく。少年からモエのお腹のなか(膣内)へと、女性では作り出せない唯一の液体が出された。
「はあ、はあ」
少年の最後の仕事のように、数度ビートを刻み、棒を抜き去る。
「あー、気持ちよかったぜ。水水」
「モエちゃん、施術完了よ」
少年のほうはまだ余裕があるようで、全裸のまま保健室の冷蔵庫を漁っている。一方モエの様子はというと、息は絶え絶えになっていた。数秒かけた生返事が一回返ってきただけだった。
「ちっ、しけてやがんの。これじゃ足らねぇよ」
少年が小さめのペットボトルを一気飲みした後、ゴミ箱に向けて投げ込んだ。一回床にバウンドした後、ゴミ箱に当たり、倒れた。
「あー、入んなかったかー。というわけで」
少年は瀕死状態のモエに近づき、当たり前のことのように言ってのけた。
「このまま二回戦ってことで」
「え、ちょ――」
モエに拒否権がないらしく、そのまま挿入した。そして再び同じことを繰り返した。愛液が乾く前におちんちんの駆動により、また分泌が始まる……
戸惑っていたモエだったが、最初ほど緊張感がなくなったのか、乗り越えたことで感触を掴めたのか、次第に身体に歓声が湧きおこるように、行為に専念していった。
「ほどほどにね」
女医のつぶやきは、二人には全然聞こえなかった。
夜が訪れてもなお、二人はヤり続けた。
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その後のモエはといえば、少年とのセックスを積み重ねていくことで、精神も磨かれていったらしい。身体の方も少年の中出しセックスによって若い色気が制服の外から出てきたようで、部活の同級生や下級生から声をかけられることが多くなっていった。要するに〝モテ始めた〟のだ。
学校生活が満帆になっていったことで、いじめに対してもうじうじと家でオナって慰めるだけの毎日から、少年に愚痴を呟きながら腰を振るようになっていった。軽くなったのだ。
自分の心の中に占めていた体積が、みるみるうちにしぼんでいくのが分かった。
そして、ある日の朝。モエのクラスに少年が転校してきた。
サプライズなことに、モエには露ほどに知らなかったようだ。
にまにまとした少年の勝ち誇った顔を見せ、以降、モエのクラスにいじめはなくなった。
いじめの主犯格(女)が少年の手によって性奴隷になったらしいが、それがモエにバレて3Pになる日は、その数日後のことだった。
これで一旦完結でーす。
JK編は需要がなさそうなので……