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死神と悪夢 5話
…このシリーズを最後に投稿したのが10月ですね、すいません…
海音さんに紹介されてたらそりゃ書くしかないじゃないですか!(嬉しい)
「お前を今から殺す。」
「…ふーん。」
「私を殺せると、思ってるんだぁ」
彼女は想像したよりも酷く冷静でいた。
「たしかにお前は強大な負の感情が溢れかえってる。だが俺はそういう奴らを殺して、人間かを守るのが仕事なんだ。…たとえ死んでも、お前を少しでも弱らせたらいい。」
俺はそう言った。言い切ってしまった。
「へぇ…じゃあ、お兄さんもさっさと死んで。あなたのその温もり、私が大切にしてあげるから。」
彼女がニタァと笑うと、彼女の後ろから黒いなにかが出てきた。
黒い、黒い ー たくさんの触手。
触手は、俺にめがけて一直線に伸びてゆく。慌てて避けたが、いくつかが皮膚を、体を引き裂く。
「グッ…ぐぁぁぁ、あ"ぁ…」
声にならない声をあげる。
「ははっ!ヘーんな声ぇ!それにしてもお兄さん冷たいねぇ、ほんとに人間なの?」
少女は楽しそうに声を上げた。
「当たり前…だろ」
血が付いても、きつい異臭がしていても、相変わらず楽しそうに話す少女。その姿は自分が見てきたどんなも怖く、恐ろしかった。
(あの…糞上司め…)
慌ててその恐怖を怒りに変える。
後で一発ぐらい殴るか。
「おにぃさーん、どーしたのー?死んじゃったぁー??」
彼女はこちらへ手をひらひらさせる。
「…死んでねぇ…!」
「ふふっ、じゃあ良かったぁ!」
彼女はそう言うと、もう一度触手を素早くこちらへ伸ばす。
やはり強いと言っても知能は幼いままのようだ。攻撃が単純だ。
さぁこれをどう避けるか。短い時間で考える。いっそのこと避けずに当たるというのは、いや無理だ。彼女は力がつよすぎる、即死だ。そのまま避けるにももう時間がない。
唯一の選択肢を短時間で理解する。
『これは、たくさん使っちゃだめだよ。そうすると、君の―
君の記憶が、消えちゃうから。』
((つ≧\/≦)つコーイウノスキナノッッ
誤字ってたら教えてください