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「愛している」も「殺してやる」も
少し、病みそうな内容だけど
私の中ではハッピーエンドです。
学校の授業で作成しているものなので、ぜひ気軽にコメントください。
ボクは、ある星からやってきた宇宙人。訳あって、学校というところでごく普通の一般学生|月光 宇宙《つきひかり そら》としてすごしていた。
ボクには、人間の痛みというものがわからない。
歩いているときに車に跳ね飛ばされた時も、
調理実習のとき包丁で指を切ってしまった時も、
体は完全に人間の構造であるから、血は出るし、骨も折れるが痛みというものはわからなかった。
よく、女子が言っている「その言葉、私の心傷つくんですけどぉ」の心が傷つくこともよくわからない。
ボクは、それについて調べてみたが人間でいう頭の中には404の数字と同時に、丁寧で長ったらしい言葉が表示された。
≪404 それついての情報は見つかりません。違うものでもう一度お試しください。≫
ボクの元居た星でも人間の痛みや心の傷というものの情報は見つからなかった。
人間の痛みがわからないボクは宇宙人なのではないかという噂が流れていた。また、一部の不良生徒達からは、ヤクザの息子だとか、殺し屋だとか、犯罪者だとか、薬をやっているだとか、根も葉もない噂も立っていた。そんなボクが悪人に見えるのか?
「否、そんなことはない。」
ボクの元居た星では悪人と呼ばれるかもしれないが、地球に来てから悪人と呼ばれるようなことはしていない。そんな君は善人なのかと問いたくなる。善人とは何なのか、ボクは善人になりたいのか、そんなことはわからなかったけれど。
それよりも、噂のせいで野次馬達に探られて鬱陶しい。正体だけは隠さなければ。
ボクは、今日も細心の注意を心がけて、学校に登校した。
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最近のボクは自分でもわかるくらいおかしい。|東 皆愛《あずま みあ》、彼女に人間でいう目が吸い込まれるように向いてしまう。彼女は、こんなボクにも明るく話しかけてくれた。
授業なんかはとてもつまらなくなっていたのに、彼女に対してはとても興味がわいた。
彼女のことが一日中頭から離れないし、彼女が男子生徒といると殺意が湧いてくる。
このなんとも言えないキモチをボクは君にどうしても共有したくなった。
だけどボクはどこかで勝手にこのキモチは叶うことはなく、君に拒否されるだろうと決めつけている。
それでもボクは君に共有したかったし、少しだけ期待していた。
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ボクが地球に来たばかりの頃
あまり来る前のことを覚えていないが、
宇宙人の特徴を出すことも、禁止。
好きな自分の星の食べ物を食べることも、禁止。
普段使っていた言葉を使うことも、禁止。
地球に来たことによって、この他にも色々なことが禁止しなければいけなかった。
善人になるため、人に好かれるために、良い奴のふりしても、ただ虚しいだけだった。
人間っぽく振る舞うために、嫌な奴のふりしても、ただ虚しいだけだった。
そんな時に君に出会った。
だからボクはありのままの姿をたった一人、、、君が受け入れてくれたら、、、と思ってしまった。
なのに、 どうして、 ボクは君だけでよかったのに、
君だったら、この誰にも共有できないこの気持ちを分かってくれると思ったのに、
君とならボクは地獄にだって行けるのに、
君のためなら、殺しでも、なんでもするのに。
誰かと一緒になるくらいならボクが「殺してやる」のに、
なぜ君は僕を拒絶するんだ。
結局、あそこにも、ここにも、ボクの居場所はなかったんだ。
ボクは自暴自棄になって君とメモリーを捨てた。
君がいないと、この地球もボクにとってからっぽの世界になってしまった。
世界から、色が消えてく。
思考は働かず、何も考えられなくなる。
ただ、君だけを求めて、
あれ、ボクってなんだっけ。
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
ボクってどこにいるんだっけ。
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
ボクの居場所ってどこだっけ。
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
ボクって何しているんだっけ。
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
あの、青い「たま」にだんだんと広がっていく炎は何だろう?
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
たった、一度選択を間違えたのだけなのに、ボクの本心はゴミ箱フォルダに消えてしまった。
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「、、、、、くん」
「あっそらくん?おっおはよっ」
ボクは、目の前の彼女の夢を見ていたようだ。
「もう、放課後だよ?だいじょぶそう?」
「大丈夫です。起こしてくれてありがとう、東さん。」
彼女はクラスみんなに愛される存在である。ボクは彼女に対して、ボクにはわからないなんとも言えない感情を抱いていた。そのせいで、度々同じような夢を見ていた。
「無理やり起こしてごめんね? もし死んでたらどうしよって思って…まぁそんなことないか!
じゃあ、またね~」
「うん、また明日」
彼女は起きたボクをほっとしたように見つめ、風のように去っていった。
今日も特に収穫のない一日だったが、ボクの胸はなんだかポカポカしていて、もっと彼女話していたいと思った。
そのせいでボクは重大なミスに気づいていなかった。
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今日もボクはごく普通の一般男子生徒として学校に登校していた。
そして、ボクはクラスメイトの男子に話しかけてもらった。
教室に居場所をないように感じていたボクにとって、とてもうれしいことだと思ったがそれはすぐ焦りに変わった。
「君、宇宙人だろ?」
そう正解だよ!なんて答えられたら楽なのに。
人間社会に溶け込めていると思っていた。
所詮噂程度でばれてないと思った。
何故、ばれた?
宇宙人としてしたいこと、やりたいことも全部我慢していたのに。
このままだったら、彼女とも一緒にいれるという淡い期待をしていたのがよくなかったのか。
原因はなんだ?
ばれてしまっては、ボクにとって暗い未来しか訪れない。
とりあえずボクは
「そんなことないよ、そもそも宇宙人なんているわけないだろう?」
と当たり障りなく返した。
ボクは嘘をついた。
「そーだよな! いや昨日さ、お前の肌が銀色になっているのを放課後見たってやつがいてさ~冗談かよって思ったんだよ!」
よかった。またボクが、勘違いしているだけだった。これは、彼らにとって噂を本当か確かめるための冗談だ。って、え?
ボクは最新の注意を払っていたのに?肌が銀色になっていた?放課後に残っていたのは、、、
そんな考えを巡らせながら話の流れがおかしくならないように、ボロが出ないように言った。
「ちょうど夕陽がさしてそういうふうに見えたんじゃないかな?」
「やっぱ、そいつの見間違いだよなぁ!」
「きっとそうだよ!」
ボクは平然を装って、笑顔を心がけた。ちゃんと笑顔を作れていたかな?
それよりも、きっと、疲れていて、寝ていて、気を抜いてしまっただけだ、誰にもバレてないはずだ。ボクは自分自身に言い訳をした。多分、東さんがボクを起こす時に見てしまったんだろう。
嘘を重ねても、言い訳ばっかしても、ただ浅ましいだけなのはわかっているのに。
銀色のこの肌をよくある個性にできたら、ボクはもう少し生きやすくて、地球にも「ボク」としての居場所があったのかな?
いや、きっとそれでも無理だろう。
そもそも、今までに「ボク」の居場所があったことだってなかったじゃにか。今までって、いつのことだろう?
とりあえず、ボクはこの会話を乗り切った。
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ボクは放課後、ボクの肌が銀色に見えたと言っていた生徒と一緒に掃除をしていた。
「ごめんね、東さん。流石にボク一人じゃキツくって。」
そう、東さんがボクを起こす時に見てしまったということで確定だろう。
「いやいや、毎日掃除押し付けて見て見ぬふりしてた私たちが悪いって、、、」
そんなふうに笑わないでよ、ボクの中の謎の感情が君のことを苦しめたいと騒ぐ。それ以外の表情を見たいと。ボクだけのものになってよと。他の人にその顔を見せないでよと。
ボクは、自分の思考を断ち切るようにそして聞かなくてはいかないことを聞くために口を開いた。
「そういえば、ボクの肌が銀色に見えたって東さんが言っているってほんと?」
東さんはキョトンとした顔を一瞬して次の瞬間弾けるように笑った。
「ずっと東さんって悲しいなぁ、せっかくなら皆愛って呼んでよ!」
ボクはイラつくという感情を理解した。でも、彼女だから許せるのだろう。
「じゃあ、皆愛。ボクの肌が銀色に見えたの?」
彼女は少し間を置いて答えた。
「うん。なんか太陽に反射してキラキラしてたからついみんなに伝えたくなっちゃってね!」
彼女はとても明るく言った。だけどこのあと目を少し伏せた時にボクは、禁止していた方法で彼女の心の声を聞いてしまった。
(あと、少し冗談も混じってるかな?やっぱり、教室で自分の居場所を確立するためには面白い話題ってのがなくちゃすぐ居場所がなくなっちゃうからね。)
彼女は辛かったんだ。ボクは納得した。
なぜ、こんなに明るく誰にでも話しかけてくれるのか。
彼女は嫌われたくなかったんだ。
教室という小さな人間社会で自分の居場所を失いたくなかった。
それに疲れていたんだ。
ずっと自分を見てもらうためにまた新しい話題をっと思って、
そしてあわよくばこれを気にボクと男子生徒を話させるようにして。
そんな辛いくて大変な思いをするくらいなら、ボクは君を殺してあげるのに。
人間社会は残酷だ。居場所がないと生きずらい。
だけど、居場所を作るために頑張るのも辛い。
「そっか。そうだったんだね。」
彼女は振り返って、
「そらくんって何も気にしてないように見えて、変なところ気にするんだね?」
そういった。夕陽のせいで彼女の表情がわからなかったけれど、きっと今もボクに変な感情を抱かせた作り笑いをしているのだろう。
「ねえ」
ボクは勇気を振り絞って声を出した。
掃除もそろそろ終盤だ。
「|抱きしめてもいい《首締めてもいい》」
彼女は心底驚いた顔をした。やっぱり人間の振る舞いとして変だったか。
「急にどうしたの?てか、え?ちょっと嫌かも。あっいや生理的に無理とかじゃなくて、だってさっき初めて名前呼んでくれたじゃん。急に、、、」
彼女の鼓動は話すスピードと共に早くなった。
「ごめん、やっぱり変だったよね。ボクも不思議なんだ。こんな感情になるのは。夕陽に照らされてる君を見て急に思っちゃって。」
ボクは勇気を振り絞って出した声をどうにかなかったことにしようとした。しかし、彼女はもうボクを見ようともしなかった。
やってしまった。後悔だけが押し寄せてくるとはこのことか。
「なんかごめん、掃除終わったし私帰るね?じゃあ、また。」
「あぁ、、、」
いかないで、そんな言葉はボクの口から出ない。
いつもより、少し低めの彼女の声
ボクは彼女の教室から出て行く後ろ姿を何もできず、
いや、ボクはいつの間にか懐かしい姿になっていて
ボクの目の前には彼女が倒れていた。
彼女の首にはボクの手と言えるかわからない跡だけが残っていた。
とりあえず、彼女はボクの家に持ち帰った。
その後のことはほぼ覚えていない。
多分すぐ、眠りについたのだろう。
ただ、なんとも言えない喪失感だけが残った。
皆愛、君の世界は終わっちゃったね?
ボクはどうすればいいのかな?
---
「おはよう」
ボクは彼女に朝の挨拶をした。
やっぱり君は綺麗だ。これがきっと「愛している」なんだろう?
もっと君のいろんな表情が見たかったけど、その顔は苦しんでる顔なのかな?ボクにはわからないな。
これからボクはどうすればいいのかな?
とりあえず、今日もボクはごく普通の一般男子生徒として学校に登校していた。皆愛がこれを見てたらきっと学校いきなっていうよね?
しかし、皆愛が行方不明になって教室は混乱を極めていた。
「ねえねえ、知ってる?皆愛、家に帰って来てないらしいよぉ」
「知ってる。やばいよね?」
昨日と打って変わって、ボクに話しかけてくる人はいなかった。
というより、
「昨日、最後に一緒にいたのってあいつだろ。噂の宇宙人。」
「誰も学校から出てくるの見てないって言ってたよな。」
「絶対あいつになんかされたじゃん。」
「やっぱりあいつ宇宙人なんじゃね?」
「昨日の、皆愛が言ってたことって本当だったんじゃね?」
「とりあえず、あいつには近づくな。」
ボクは、皆愛を誘拐したとしてみんなから冷たい視線を送られていた。
みんながボクを受け入れない。まだ、皆愛を|誘拐《殺した》やつが誰か決まったわけじゃないのに。それに、誰かわかってくれると思っていたのに。「愛している」も「殺してやる」もボクにとってはどっちも同じ感情だっていうこと。
やっぱり、ここにもボクの居場所はなかったんだ。
本当にからっぽの世界になっちゃったよ。
ボクにとって地球も、からっぽの世界になっちゃったね。
じゃあ、もうこの星に用はないから。
だってボクの正体はバレちゃったんだもの。
だってボクの居場所はないんだもの。
だってボクは|ここ《地球》に存在しないんだもの。
じゃあ、ボクは宇宙に帰るよ?
ボクの居場所はどこ?
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
ボクの種族は?
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
ボクは誰?
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
ボクは今どこにいるの?
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
ボクってなに?
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
ボクは何してたの?
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
--- 「さぁ始めようか。」 ---
今までいろんな星に行ったけど、こんな気持ちになるのは初めてだったな。
それとも、全部消しちゃっただけかな?
君だけいればよかったのに。
君がわかってくれなかったのがいけなかったんだよ。
これが、悲しいって感情なんだね?
君は最後までボクに色々なことを教えてくれるんだ。
君だったら悲しいってどんな顔するの?
どんどん炎が広がっているよ。
ボクのこの感情はなんだったの?
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
ボクにとって君はなんだったの?
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
君にとってボクはなんだったんだろ?
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
ボクの存在は邪魔だったんかな?
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
ボク人間として上手くやれてたんかな?
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
愛してるって結局何だったんだろ
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
地球が燃えているよ。
全部、全部、君のせいだよ?
愛しているんだよ。君のこと、地球のやり方と形が違くても、
愛していたんだよ。君のこと、
悲しくて地球ごと消してしまったけど。
BAN!
ボクはきっと地球で存在してちゃダメだったんだ。
ボクが君と出会ってしまうこともダメだったんだ。
ボクが君を愛してしまうこともダメだったんだ。
ボクが君を殺してしまうこともダメだったんだ。
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
≪404 お求めいただいた情報は見つかりません≫
あっ君も持ってくばよかったな
君がいないと本当に世界がからっぽになってしまったみたいだよ?
ボクは君を殺しちゃって心が痛いよ。
また星を一つダメにしちゃって心が痛いよ。
これが人間の痛みってやつだったんだね。
やっとわかったよ!
でもこれからこの痛みも悲しみも君への愛も消しちゃうんだけどね?
じゃあね皆愛、クラスのみんな、地球の人たち、そして地球。
バイバイ!
よし、お別れも済んだし、容量圧迫するだけだから、
いらないメモリーを消去。
じゃあ、次の星を探そうか。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
前書きで言ったように、学校で作成しているもの(このあと提出しなくてはいけない)ので完成度を上げたいです。
話の流れが気持ち悪いとかなどのコメントでも全然大丈夫なので、ぜひ、コメントしてください。