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♡ 逆鱗
「お前透け感やばくね?」
俺が率直な感想を伝えると、mzは盛大なため息をついてから、なにかを訴えるような目で俺のことを見つめてきた。
「…そこ?」
「ほかに変化あったか?」
「いやそうじゃなくて。…透け感とかそういう次元じゃないだろって話。」
彼はそう言いながら、俺の手の上に自分の手をかざす。
すると、俺の手がまるで水に手を突っ込んでるみたいに、少しぼやけた状態で透けて見えた。
…どうやら、mzの体は透け感どころか、本当に透けているらしい。
彼の体に触れようと試みるが、やはり所詮は夢の中。
俺の手はするりと彼の手を通り抜けて宙をかく。
まぁ、mzにもう一度会えただけで満足感は半端ないので、大人しく手を下ろした。
…それにしても、
「…さすが夢の中やなぁ、」
そう、ぽつりとつぶやいてしまったが最後。
「…っはぁ!?おまっ、俺の5年間を何だと思ってッ!!」
俺が、無意識のうちにmzの逆鱗に触れてしまったらしく、mzがひんやりとした手で俺の腕を物凄い力で掴んだ。
_______待ってつかんだ?俺の、腕を???
「なっ、んで…触れるん、お前!?」
「俺がprに触るために〝実体化〟したからだよッ!!!!!」
〝実体化〟、?
…よくわからないが、それをしている間は俺と触れ合うことができるらしい。
もう一度mzの身体を確認すると、もう彼の身体は透けてはいなかった。
「......っ聞いてんの!?」
物凄い剣幕だ。
俺は思わずびくりと肩を震わせ、
「ん、ごめん。よくわからんかったからもう一回言ってくれん?」
できるだけ下手に出たつもりだったが、
mzの怒りはなかなか治まってくれなかった。
少しの沈黙の後、彼は本日二度目の盛大なため息を吐いて言った。
「__っはぁ~、__…だからぁッ、!」
_______夢じゃないんだって!