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# こさめ 〈 3 〉
こさちゃんの過去編です
こさはね 、 自閉症 っていう病気さんがあるの 。
だから 、 ママもパパも 、 こさめを “ けっかんひん ” って 、
いつも車で見る 、 “ ほどうきょう ” に おいていってくれたの 。
みんな 、 可哀想って言うけど 、 全然可哀想じゃないよ 。
桃 「 こさめ 、 今日のご飯どうしようか 。 」
黄 「 うわぁ こさめちゃん ! このぬいぐるみほしいん ? 」
紫 「 も ー 泣くなって 、 ったく … ( 撫 」
赤 「 んっ 、 こ 、 さぁ 、 ! ( ぎゅ 」
緑 「 こさめちゃん 、 お勉強教えたげるよ 〜 」
だって 、 こんな優しい家族に ひろってもらえたの !!
桃 「 … 誰の声 、 」
こさがはいってる 箱を 覗き込んできたのは らんくん だった 。
こさが いっぱい 、 “ 助けて ” って 泣いたから 。
いままでのひとは 、 こさに可哀想 って言うだけで 、
すぐに通り過ぎていっちゃったの 。
でもね 、 らんくんは 違った 。
桃 「 … 大丈夫 、 守ってあげるよ 、 」
そう言って 、 こさを抱き上げて 、 抱きしめてくれた 。
瑞 「 き 、 たな 、 ぁ … っ 、 」
桃 「 俺も汚いよ 、 大丈夫 … 、 笑 」
確かに 、 らんくんは よごれてた 。
こさほどじゃないけど 、 へんなにおい 。
ふるい鉄の匂い 。
瑞 「 … ( ぎゅっ 」
あったかくて 、 しあわせなぎゅうができたもん !
ね ? こさめは 、 可哀想じゃないでしょ ?
可愛いですね((