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    Ⅰ
    
    
        暴力表現あります。
ご注意下さい。
    
    
    「んぇ  、 ?ここ、どこ…」
目が覚めると全く知らない場所に居た。
肌寒くて、怖い。
目隠しのようなものがされていて、目の前は真っ暗。
「…りうら、来て、よぉっ、」
恐怖心の余り、来る筈が無い|彼氏《りうら》の名前を呼ぶ。
「ぅ  、 りうぅ”っ  、 ポロポロ」
「…ないくん、泣いちゃってるの  ?♡」
聞こえる筈も無いりうらの声が聞こえる。
「…りうら、?」
「そうだよ  、 ないくんのりうら  。」
「りうあっ   、 どこ  、…」
「ここ  、」
りうらが来てくれたお陰で安心して凭れ掛かる。
「ねえ ないくん    、 りうら が なんでここに居ると思う  ?♡」
確かに  、 なんでなんだろう  。
「分かんない  ?そうだよね  、 ないくん  は “まだ”  りうらとは違うもんね?」
「ないくん  は 口で言って も 分かんないからしょうがないよね  、」
…もしかして、
嫌  、 考えたくもない 予想  が 頭  を 過ぎる    。
だけど  、 こういう時に限って   俺の勘は良く当たってしまう ものだ  。
「流石ないくん   、 もう分かったよね ?」
「ないくん   は りうらの彼女  、 りうらのモノなんだよ」
「ねぇ  、 何回も言ったよね ?」
「俺以外見ないでって。浮気すんなって。」
「それなのに何?まろに抱きついたりさ。」
「りうらと居る時よりも楽しそうじゃん。」
さっきまで  は 普通だった 、 寧ろりうらが来て安心していたのに  、
目の前に居るりうら   が 怖く感じてくる   。
逃げなきゃという 文字が頭の中で   ぐるぐる  と 渦巻く。
りうら  から 少しでも遠くに行く為  に 後ずさる  。
「なんで 後ずさるの   ?」
「また りうら  から 離れてくつもり ?
 見捨てるつもり   なのっ、!!」
「待って  、 違う  、 違うよっ  、!」
喉から 振り絞る  、 か細い声で  否定する 。
「りうら  を 騙してるんだよね  ??
 ずっと  、 ずっと、 !!!」
「… ひゅっ 、   まっ  、 りう、  あ”、  !!!」
冷たく  、 綺麗で細いりうら  の 手が俺の首   に かけられる  。
「っ 、あ”  、 ごほっ  、 けほっ”  、 くる"  、 しい゛  っ、  ぁ  っ”、 」
「や”  め、  っ、 !! ポロポロ」
「あは  、 苦しいねぇっ 、 ??♡」
「もっと その顔見せて  ?♡」
「俺だけ  の ないくんだもんね  ???」
首  を 絞める 力が強くなる  。
本当に 意識が飛びそう 。
苦しい  。
あの優しくて 、 大好きなりうら  は 何処に行ったの ?
「あ  …」
苦しく  なって 、正に 意識を手放す直前  。
「… ごめん 、 ごめんねっ   、 ないくん  っ…  ポロポロ」
君  が 泣いていたのは  、 気の所為かな  。
    
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