公開中
核心はつかめないけど。
同級生が死んだ。
自殺か、事故か、事件かは分からない。
でも。
核心はつかめないけど。
自分が殺したんだ______。
---
亡くなってしまったのは太田くん。
クラスでは人気者だが、運動神経も、頭もいいわけではない。
でも、その人柄が人を寄せ付けた。
自分は太田君とはそんなに仲よくは無かった。
私は太田君と正反対で陰でひっそりいるような人間。
なぜ?
不思議なことが起こった。
いつものむなしい廊下。
下駄箱に着き。いつもどうりの帰り道。
ショッピングモール、クスノキのある公園
そして私の大好きなゲームセンター。
、、、ではなかった。
自分の下駄箱に手紙が入っていた。
驚きを隠せず、何度も確認した。
だがそこは私の下駄箱だった。
手紙をそっと開ける。
一瞬間違えていれたのかと思ったが、
紙には新田さんへの文字。
間違いではなかった。
内容はラブレター
4時半にクスノキに来てください___。
なんともベタな内容だ。
そして下には太田より。と。
私は戸惑った。
無理はないだろう。太田君と私。
天と地の差がある。
でも、心の奥底に期待が生まれた。
今の今まで何も太田君への感情は無かったが私は一瞬で好きになった。
人間は単純だ。
どうして?
午後四時半。
私は学校のくすのきに居る。
わくわくしていた。
初の告白。
しかもされる側だ。
心が躍るのも無理はないだろう。
午後五時。
太田君は来なかった。
いつになってもいつになっても。
私には裏切られた感情で埋め尽くされていた。
いや、当たり前だろう。あの太田君が私に好意を持つわけがないのだ。
最初からうぬぼれていたのだ。
その翌朝太田君は死んだ。
何故かはわからないけど
核心はつかめないけど。
私がころしたんだ___
助けられたのに。
私は公園のベンチに佇む。
「太田君ごめんね。」
彼女はクスノキを見ていた。
意味分かりました?
伏線キモチイーーーーー!!