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桜川に春が訪れるまで②〜恋心くん目線〜
次の日も同じ時間に図書室に集まった。
恋心 「この本おすすめだよ?」
心愛 「ほ、本当?読んでみるね。」
なんて他愛のない会話が毎日続いた。
そんなある日、突然桜川さんが学校に来なくなった。
彼女は携帯も持ってないし、連絡手段がない。
先生に聞いてみるか。
恋心 「先生!」
先生 「どうしたの恋心さん。」
恋心 「今、桜川さんはなんで休みなんですか?」
先生 「あ、あぁ。大したことないと思うわ。」
恋心 「家を教えてください。お願いします。」
先生 「・・・。わかった。」
で、先生に教えてもらった地図を見ながら病院へ急いで向かった。
恋心 「あの、桜川さんの病室はどこですか!?」
?? 「202号室です。」
恋心 「ありがとうございます。」
はぁはぁはぁ。
疲れた。
でも早く彼女に会いたい。
この気持ちは一体?
202号室に着いた。
コンコン
恋心 「入るよ?」
心愛 「!な、なんで!」
恋心 「バカ!なんでこんな大事なこと隠してたんだよ。」
心愛 「ご、ごめん。先生に聞いた?」
恋心 「そうだよ。」
心愛 「あ、あのね。友達今までいたことなかったの。それはこの病気のせい。」
恋心 「がん・・・。」
心愛 「もう治らないんだって。余命宣言もされちゃった。」
恋心 「!あとどれぐらい?」
心愛 「長くて一年だって。」
恋心 「・・・」
心愛 「あれ、なんで涙が?」
恋心 「大丈夫?」
しばらく心愛は僕に抱きつきながら泣いていた。
恋心 「落ち着いた?」
心愛 「!ご、ごめん」
恋心 「いいよ。」
心愛 「なんで泣いちゃったんだろ?いつも泣かなかったのに。」
恋心 「余命宣言されたら僕は悲しくてずっと泣いちゃうと思う。」
心愛 「私、ずっと友達が欲しかったのかもしれない。」
話し始めると咳が出ていてとても苦しそう。
恋心 「ゆっくりでいいよ。」
心愛 「病気だから友達は作ったらダメなんてことを自分の中で決めていただけかもしれない。」
恋心 「うん。」
心愛 「でも、それでも、やっぱり誰かと話したかった。」
恋心 「うん。」
心愛 「でも、友達ができても自分が死んだらその友達が悲しむだけって思うと話しかける勇気が出なくて・・・。」
恋心 「話してくれてありがとう。確かになくなったら悲しいよ?でも、その人といた時間は一生の宝物で、自分の中には残ってる。だから!」
心愛 「うん。」
恋心 「時折悲しくなる時があるかもしれないけど、それでも、友達っていう覚悟を決めたなら!
その人ととことん向き合ってあげる必要があってことだよ。」
心愛 「うん。」
僕の言葉に彼女は静かに涙を流していた。
恋心 「さっき泣き止んだばかりなのにまた泣かせちゃった。」
心愛 「違う!さっきのは悲しかったから泣いてるの。でも、今は違う!今は・・・その言葉に感動してるんだよ。」
恋心 「!」
心愛 「ありがとう。元気になったら学校でいっぱい話そうね。」
恋心 「うん!」
このあといろいろなお話をして名残惜しかったけど、時間なので彼女の病室を出た。
自分で描いて感動しました!
最後まで読んでくださりありがとうございました♪