公開中
童話学園 第5話。
今回から過去編を書きます。茜ちゃんと大神の過去編の話は暗い話になります。
苦手な方はすっ飛ばしてもいいけど、読んだほうが本編がより楽しめると思う。
今回は茜ちゃんの過去編です。
今日も学校かぁ。
突然だけど、小学校の時のあたしはいじめを受けていた。
理由は顔だ。自分の顔が見にくいというのは十分承知している。しかし問題は目だ。あたしの目は日本人離れした、ぱっと見恐怖を感じるような目なので、クラスメートからは「異質なモノ」として扱いを受けた。
そのいじめのせいで怪我することもたくさんあった。
親に心配はかけたくないので、その怪我を隠すために、そして目を隠すために、年中パーカーをかぶることにした。きっと素顔を見せたら嫌われる。そう思って。
それだけで小学校6年間を乗り切ることは無謀だった。疲れがどんどん体に、精神に蓄積していく。こんなことが毎日続くようなら・・・
--- 死にたい、と思った。 ---
屋上から飛び降りたら、楽に死ねるだろうか。そう思いながら学校の屋上に登っていく。
屋上の縁に立った。風がパーカーに吹き付ける感覚。
--- 「何してるの?」 ---
誰だろう。「・・・君は?」「僕は大神。大神悠。何してるの?」「・・・飛び降り自殺?」「やめなね」「やだ」
「だめ、やめて」「そうは言ったって、君もどうせあたしのこといじめるわけでしょ?」「・・・君は違うクラスだから、君のこと初めて知ったんだけど」「でもどうせ嫌いになるよ。」「そんなに言うなら、その原因を見せてよ」「・・・どうせ君もあたしのこと嫌いになるし良いよ」あたしはフードを取った。
君は一瞬、大きく目を開いてから・・・・・・・・・
「キレイだね、君は」
と言った。
「本当に?」あたしはその言葉が信じられなかった。「本当にすてきだとおもったの?」「うん」
かすかに頬がゆるむ感覚がした。
「だから、まだ生きてなよ・・・僕が守ってあげる」「何があっても?」「うん、いっそ付き合って」
「良いの?」「・・・良いよ///」「やった」
自分を肯定してくれる人に、彼氏に、初めて出会った瞬間だった。
次回は大神君のだよ〜