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つくりかけの笑顔。
数ある小説の中からこの小説を開いてくださり、ありがとうございます!
700文字なのでサクッと読めます!荒らし&いじめ表現あり。気をつけてください
「生まれてきてしまって ごめんなさい」
ブログのプロフィール欄にかいた、その言葉。ニックネームも“ろろのほーこく!!”から“偽善者”に変えた。だって………その通りだから。私は、そのまま荒らし対応へ行くことにした。
『お前カッコ付けてんの?バーカ』
『このサイト退会しろ。二度と戻ってくるな』
『死ね死ね死ね死ね死ね死ね』
私はそれらのコメントに返信をする。私は今まで、これらの投稿に“やめてください”と正々堂々と返信をしていた。でも、途中から
『やめてって言っても聞かないよ?w』
『退会しろっつってんですけどぉ?』
とかと送られてくるので
『すみません』
『不満があったら直します』
とかいつの日か、つくり笑顔をするように返信をしていた。
そんなある日、私にネッ友ができた。そのことが目障りだったのか、荒らしはヒートアップした。
『はあ〜⁈⁈⁈⁈退会しないでなんでネッ友作ってんの?利用規約みた?かんじわかんないのかな〜ひらがなでかいてあげよっか?たいかいしないでなんでねっともつくってんの?りようきやくみた?ww』『死ねば〜?』
そんな、目障りになるのかなぁ?そう思いながら今日もニセお面を本心に被るかのように、コメントをする。そして、退会することをブログで公表した。
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翌日。朝起きてブログをみると、コメントがたくさんきていた。
『偽善者なんかじゃないよ!偽善者は荒らす奴だよ!ろろ!!』
『荒らしをしたユーザーを通報しました!今日にはブロックされてるはずです!』
『大丈夫。味方なんかたくさんいるよ。荒らしなんて無視しよう』
みんな、そう言う。ネッ友じゃないユーザーも、そう言う。私は、涙が滲みかけた。でも、ないちゃいられない!私はコメントを送った。
ありがとう
そして、私からはお面が外れ、本心がチラリと見えた気がした。