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平和なんだか荒れてんだか
もうコメディだよ。心して読んでねw
「いやあああああああ!!!!」
「ちょっとうるさい!!何があったの?!」
開発部の部屋から、劇物こと莉里の悲鳴が聞こえた。莉里は一応実験で生み出された生命体であり、また食堂の非常食。毎度のようにこのような訳の分からないものの二次被害を受けたり、仕事の後始末をやらされたり、なぜか癒し係になるのも莉里である。それに反応したのは、開発部兼スパイの澪。彼女は開発部の重大役とか言われながら後始末をやらされたり、潜入捜査をして敵企業を潰す担当だ。澪は比較的だますのが得意なので、スパイにされた。血などを見てもあ、血だ~くらいで終わるタイプの人間だ。
「またやったよ!こっちのMST!!!」
説明しよう。MSTとは、マッドサイエンティストこと藍羅である。彼女は比較的ずっと開発部の部屋で実験をしている。話すと気さくでいい子なのだが普通に実験になるとホラー映画に出てくる悪役のような顔をして劇物二号を作ろうとする。もう要するにただのやばいやつだ。
「ちょっと藍羅!!また爆破したの?!」
「いやー置き花火の火薬の量変えたら兵器にできるかなーと思ったらできたわ~これ使お~!」
「社長に怒られるって、そんな派手にやったらさ~後潰すの主に重臣だけでいいからこんな大掛かりなのいらないよー」
今のを見たらもうお分かりだろう。敵組織を潰すのは主に開発部の仕事。表向きは新商品の開発だが、裏は兵器や凶器、更には人を〇す方法なども考えるのが開発部である。
「っていうか、今回の案件片付いたの、澪?」
「もち。一瞬ラブホ入ったときはマジかと思ったけど、すぐに〇したよ。最近弱すぎて腕鈍るわ。」
「あんたもう最早誘い受けじゃん」
「何言ってんの、ヤられる前に〇れでしょ?」
「表記違うと意味変わるよ?もういろいろ違うよ?」
そう。なぜか澪、〇すターゲットが自ら近づいてくれるためすぐに〇すことができるのだ。普通のスパイが一か月かかるものも、澪は三日で終わらせたこともあった。
藍羅も腕はいいものの、口が軽すぎるため、たいてい襲撃の時に劇物と一緒に突っ込んでいく担当である。しかし一番の新人である澪がスパイで重大役なのも、この大掛かりな仕事を受けるのもどうかと思っている。人はいるのだが全員頭のねじが合計247本程度飛んで行ってると考えると、確かにそのようなものは澪がやるしかないのだが。そうするうちに澪は自分の行うことを思い出した。
「てか社長どこ?給料もらってないよ?」
「それはみんなそう。うちのところ三食ご飯出るのが取り柄で後はストレス解消で人〇せるのがいいとこだから」
「労基に訴えたろかこの会社。ストレス解消で人〇すなや」
日常会話すらコントや漫才のようになるのは仕方ない。この会社特有のものだ。これでもましなほうである。いつもは社長に〇人依頼がないか聞きに行き、あったらスキップして帰るのが当たり前。
「あ、あと労基には許可もらってるらしい。」
「わいろか差し金確定してるやん。労基も仕事のいい悪いは理解しようや、、、」
そうすると、彼女らの前に一人の女性が出てきた。
「あ、お二人とも、お疲れ様です。澪は仕事終わりましたか?」
「あ、秘書さん。お疲れ様です。私は終わりました。あと報告書にサインもらうだけです」
「私サインしときますよ、藍羅は終わりましたか?」
「私はあともうちょっとっすね、五分で終わります」
「了解です、じゃあ頑張ってくださいね~」
「「はーい」」
さっきの女性は秘書こと十和である。ここの過労死枠に入るならと聞かれたら確実に一位だ。それくらい頑張っている。そのせいか常にエナドリを持っており、目の下にはクマがすごい。みんなによくちゃんと寝てくださいと言われる。澪が聞いた話だと一度倒れて救急搬送されたらしい。社長の人扱いが荒いことがよくわかる。ひどい話だ。
「あ、藍羅さんと澪さん!お疲れ様です!」
「おー、玲衣さんお疲れー」
「新商品の開発どうですか?」
「ちょい詰まってるかな~アイディア出きったかもしれんw」
そう、玲衣は唯一ここがマフィアだと知らない純粋な子なのだ。
なんとかわいい子なのだろう。ちなみに玲衣は食堂のお姉さん兼建物の掃除係だ。
「あ、そういえば!昨日掃除している間にめっちゃ血があったんですけど、、、」
「あ~、それちょっと私昨日手切っちゃってさ~その時の血かもw」
と藍羅のフォローによりうまくいった。そのとき、
「え?!大丈夫ですか?!傷口とか、、、」
「あ、いや、広く浅くって感じだったから大丈夫!掃除がんばれ!」
というので強制終了。いつもこんな感じのみたらしだ。