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ポポポとメタの昔話 1話 ポポポ
「ガルルル」
「あ…あぁ…」
ガブッ
「うぁ!い、痛い…だれか…助け…て」
「大丈夫!今助けてあげる!」
ズバッ
「ギャンッ」
「君!大丈夫?」
「うぅ…」
「思ったより怪我がひどい…とりあえず安全な場所に連れて行こう」
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「…ぅ…う〜ん……!」
ガバッ
「こ、ここは…」
(もしかして僕死んじゃったの…)
ガチャ
「あ、起きた?」
「えっと…あなたは?」
「多分…君と同じ、旅人だよ。」
「旅人…ですか」
「それにしてもよかった〜。君、僕が来るのもう少し遅かったら多分死んでたかもしれなかったよ」
「そうだったんですか!あ、ありがとうございます。」
「どういたしまして!そういえば君の名前は?」
「えっと…実は僕…名前が無くて…」
「なるほど…君、出身は分かる?」
「分かりません…なのでそれを探す為に色んな所を旅をしてるんです。」
「ふ〜ん、じゃあさ!僕と一緒に旅する?」
「え!」
「見た感じだと君弱いわけじゃないでしょ?」
「はい、まぁ少しだけ剣を使えますが…」
「僕が君を強くしながら一緒に旅をする。そしたら君は強くなれるし、それまで僕が守ってあげるから危険な目に合う事は無い、それに自分を探す旅が出来る。どう?」
「え、えっと…」
「だいじょーぶ!すぐに決めなくてもいいから!僕はもうしばらく魔獣を退治するためにここに滞在するから」
「分かりました…」
「あ、そういえば!」
「?」
「僕、自分の名前言って無かったよね!」
「は、はい…」
「改めて、僕はポポポ、よろしくね!