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;観測少年と天体逃避行
急に始まって急に終わる。
だって猫改造ストーリーの一部なんだもん!!
|仰犬志澄《おおいぬしらす》はシャーペンを放り投げて、窓の外を見た。
「というわけで、地震の初期微動は…」
理科教師の話が、耳から入って耳から出ていく。
「なぁなぁしらす丼」
後ろの席の高橋が肩を叩いて小声で話かける。
「何だよ?」
「見てこれ、『究極の生命体』」
「…っ……wwおっお前授業中にっ…ww」
理科の生物分野、動物の絵に鉛筆で追加されたアイテム。
鼻毛やムキムキの腕、作画崩壊した少女漫画みたいな目、そして(自主規制)。
「見てよここ、(自主規制)」
「っ…wwやめろって……お前さ…マジで…才能あるww」
「おーい仰犬、何授業中に喋ってんだー」
「っえ、俺だけっすか!?」
満点の星空。
こんな天気のいい日に勉強なんて、なーんてつまんない毎日なんだろうか、なんて心で毒づく。
窓際に置いた大きな天体望遠鏡を手に取った。
「……」
小さい頃は親父に連れられてよく星なんか見に行ったもんだ。
もう中1じゃ忙しくて天体観測なんてする暇なくなったし、そもそも星なんかへの興味関心が薄れている。
「勉強だるいし…バレなきゃいいよな」
窓を開いた。
窓の仕切りを無視して、窓の窪みに腰掛けて、裸足のままの脚を冷たい夜の空気に突っ込んだ。
「はぁ…。」
息が白い。
口から出る水蒸気は夜の冷たさに凝固する。
(やっぱ、改めてみるとな)
興味を無くしていたのは事実だったが、しばらく見なかった為なのか妙に輝いて見える気がする。
眩しさに目を細めた。
望遠鏡を覗き込む。
「…星、好きなんですか?」
「いや、学年末のテス勉から逃げてて」
「逃避行ですか。いいじゃないですか、それでも」
「いいのかなぁ…?……ん?うおわぁっ!?」
驚きに思わず窓から落ちそうになる。
慌ててバランスを取り直した。
「だっ誰……浮いてる……!?」
「あら、驚かせてしまいましたか?」
白く輝く彼女は志澄の隣に座った。
この世の物とは思えないほどの美人に、志澄は顔を赤らめた。
「いや…大丈夫なんだけど…」
「それなら良かったです」
膝に置いた望遠鏡を持つ手が少し強くなる。
「あの、貴方は誰…?」
「私ですか?私はですね」
白銀色のドレスが揺れる。
「星を司ってる神様……ですかね」
「か、かみさま…?」
「神様です。なんか自分で言うのもなんですが」
普通ならば冗談だろうと、信じようともしないだろう。
でも、目の前の彼女はそんなことを言うようには見えない。と言うより人間には無い何らかのオーラが感じられる。
「逃避行、手伝いましょうか?」
「え…?」
彼女は手を握ってきた。
「え、ちょ、え?」
「しっかり握っててください。離さないで」
動揺しているうちに、事は起こった。
ふわっと、体が軽くなる。
「えっ…え…!?飛んで……!?」
体が窓から離れた。
「散歩でもしましょうか」
彼女は楽しそうに笑っている。
流石にこっから細かく書くモチベはない
猫改造頑張るぉー