公開中
俺の好きな人は友達を好きな人。
「好きだよ」
なんて言葉は、相手に伝わらなきゃ意味がない。例え俺がどれだけ君を好きでも。
---
どうしてずっときづかなかったのか、分からない。今思えば、君が俺が好きなんてあり得かなかったんだ。
自惚れてた。ただ、幼馴染みというだけで、勘違いしてた。
だが、匂わせる君も悪い。普通好きでもない人と、抱き合う?デートする?キス…する?
意味が分からない。そんなの、ただの男たらしじゃねえか。
君は俺の友達を好き。
こんなにも複雑な気持ちになるなんてないよ。恨めしいな。憎たらしいな。自分に対しても、君に対しても、そう思うよ。虚しいよ。
君への気持ちは遥遠くの彼方へ溶けて消えていったよ。でも変わりに、恐ろしいほどの憎悪が降ってきたよ。どうもこれは消えそうにはないんだ。
だからお願いだ。君へ、1つのお願いがあるよ。手紙書いたよ。読んでくれるかな?
---
君へ。
君は覚えてる?小さい頃、よく遊んだよね。 海に行ったとき、俺を砂の中に埋めて楽しんでたよね。
あとは、公園のベンチで寝ている俺に、砂場で集めた砂を俺の鼻と口に入れることにハマってたよね。あれは今でも覚えているよ。いい思い出だ。
一緒に図書室に行って勉強してたた時期もあったよね。その時持っていったお弁当のご飯にサプライズでケシカスをかけてくれたよね。あの味は今でも覚えているよ。
キャンプにも行ったよね。焚き火の炎の中に君に突き飛ばされた時はビックリしたな~。あのときの火傷は今でも残ってるよ。そのおかげであの思い出は忘れられないよ。
君はビックリ箱みたいな人だったよね。いつも俺を驚かせて、鈴を転がすように笑い、たくさんの思い出をくれた。本当に感謝しかない‥‥そう思えたのは、いつまでだろう。
大きくなって物心がつき、色々分かるようになって、興味を持つようになった。それと同時に、こんな関わり方は普通じゃないと気付いたよ。
でも、君は悪い人じゃないでしょ?
どうしてもうらめなかったんだ。
君には俺しかいなかっただろ?それと同じで、俺には君しかいなかった。
だから、君を恨みがたいこの気持ちを、俺は恋と呼んだ。それが正解なのかは今でも分からないよ。
でも、今は、とてつもなく大嫌いだよ。君は、ずっと俺を殺そうとしていたんだね。そして今、俺は君を、呪い殺したい。
ある意味、両思い?笑
今まで色々世話になったな。明日でお別れだよ。期待して待っててね♡
---
どうだろう。伝わったかな?笑
まあ、伝わらなくても俺がやることには変わりはないけどね。笑
俺の友達よ。本当にすまぬ。恋路を邪魔させてくれ。
---
待ちに待った朝。俺は、君のもとへ走っていった。
読んでくれてありがとうございます
え?まじ?最後まで読んでくれたの?笑
ファンレターおねしゃす笑