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でーぷきすpart2
「ねえ、九郎くん! 今日の放課後、手芸部のみんなに九郎くんのこと自慢してもいい?」
放課後の誰もいない図書室。はじめがスケッチブックを抱えながら、
いつものように無邪気な笑顔で詰め寄った。
その瞬間、九郎の眉間がピクッと動く。
「……言っただろ。バラすなって」
「えー、でも私、世界一カッコいい彼氏ができたんだよ? 隠しておくの、もったいないもん!」
はじめが九郎のシャツの袖をきゅっと掴んで、上目遣いで覗き込む。
その「無自覚な誘惑」と、他の奴らに自分との関係を喋り散らかそうとする危なっかしさに
九郎の堪忍袋の緒が切れた。
**――ドンッ!!**
「っ……!?」
九郎がいきなり、はじめを近くの書架の壁に押し付けた。
逃げ場を塞ぐように、はじめの頭の両側に腕を突く。いわゆる「ダブル壁ドン」。
「……お前、俺がどれだけ我慢してるか、本当に分かってねーんだな」
九郎の声が、地を這うように低い。
いつもは「ツン」で誤魔化している瞳が、今は獲物を追い詰める肉食獣みたいに鋭い熱を帯びている。
「……九郎くん、顔が、怖いよ……。」
「怖い? だったら、もっと怖がらせてやるよ。お前が二度と、他の奴の前で俺の名前を出せなくなるくらいにな」
九郎の手がはじめの顎を強引にグイッと持ち上げ、逃げる間も与えずに、そのまま深く唇を重ねた。
「ん……っ!? んぅ……」
最初は拒むような小さな声を漏らしたはじめだったけど、
九郎のキスは今までとは比べものにならないくらい激しくて、深い。
はじめの口内に強引に割り込んでくる、熱くて湿った感触。いわゆる、深い口づけ(ディープキス)。
はじめの脳内は一瞬で真っ白になった。
裁縫で鍛えたはずの指先が、九郎の制服を掴んだまま震えている。
「ん……、ふぁ……、九郎、くん……っ」
「……息、しろよ」
一度離れた唇が、吐息を共有するほどの間近で止まる。
九郎の瞳はとろりと溶けそうで、でも独占欲でギラついていた。
「……いいか、はじめ。お前を誰にも渡さないって言ったのは、冗談じゃねぇんだよ。……お前のその声も、顔も、全部俺だけが知ってればいい」
九郎はそう言うと、今度ははじめの首筋にわざと深く、痕を残すように吸い付いた。
「っ……ひゃん……っ!」
「……これで、手芸部の連中には自慢できねーな。……明日、これ隠すのに苦労しろよ」
九郎はニヤリと、最高に意地悪でドSな笑みを浮かべた。
はじめは、九郎の情熱に当てられて、もう腰が抜けてその場にへたり込みそうだった。
九郎の愛は、はじめが思っていたよりもずっと深くて、そして毒みたいに甘かった。
もうやばいね九郎さんwドSの極みやん。
中学生でキスマつけとるCPがどこにおるか!