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文スト🐦⬛
夢小説です。苦手な人は戻って!
趣味で書いたので気分次第で続きは投稿します。
ヤンデレ、入ります。
私は願った。
「 。」
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ある日、目が覚めたらここにいた。
暗くて、冷たくて、寂しくて、何にもない部屋だ。
否、違う。
白を基準とした洋室で高級ホテルの様な落ち着いた雰囲気を持ちながらも、所々に可愛さが詰まった部屋だ。多分、普段の私が見たら一瞬で気にいる部屋だ。
だが、普段の様にはいられない。
なぜなら、此処が何処かわからない。
目が覚めたら此処にいた。
私は、何で此処にいるのだろう?
昨日は、ベットに入って寝た筈。
今パジャマを着ているから寝たことは確定だ。
今の状況をまとめると
昨日の夜寝た→目が覚めたら此処にいた
という感じだ。
訳がわからない。
寝ている間に瞬間移動でもしたのだろうか。
そんな非科学的なことが起きた?
今、私は目が覚めたベッドの上に座っている。
「………ベット広すぎ」
大人二人が手を広げて寝転んでも余裕のある広さだ。
下手したら私の部屋よりも広いのかもしれない。
………てか、ベッド寝心地良すぎない?
気を抜いたら寝てしまいそう。
「あ!」
乙女が憧れる?(偏見)
お姫様のベッドあるあるのカーテン?見たいなのがついてる!!
テンション上がって来たかも!
もしかしたらテレビのドッキリかも!
目が覚めたら知らないところにいるってやつ!?
…………そんなことある訳ない
いや、ドッキリ自体はあるのかもしれない。
でも、一般人の私にドッキリなんか仕掛けるわけがない。
だってさ、今の時代訴えられて終わりだよ?
…………ってことで、現実逃避はさておき
「どうしよ」
下手に動くのは危険なのでベッドの上は安全圏内だと思ってゴロゴロする。
「おりゃっ!」
前転、後転をしてみる。
「楽しいな……」
回り続ける。
「いやいや!何してんの私!?現実逃避が過ぎるって!!さっき辞めるって云ってたよね!?やばい、ついに、恐怖がゲージを越え始めて恐怖を感じなくなったか!?てか、自分に自分でツッコむとか何!?怖いんですけど??どうしよ、さっきから怖すぎて変なことしか口走ってない、落ち着け、深呼吸」
すってー、はいてー、すってー、はいてー、すってー、はいてー、すってー……
よし、落ち着いた。
さっきからずっと否定してきてたけどさ、誘拐だよね、これ。
基本的な誘拐は身代金が目的だよね。
でも、特に目立ったお金は持ってないから誘拐する理由がない筈。
だったら他に理由があるのかもしれない。
…………わからない
恨みとか……?
嫌だ。
絶対に嫌だ。
でも、私のこと嫌いな人多かったしなぁ。
今でも私のこと嫌いな人多いし。
………仲良くしたいのに。
『……#下の名前#ちゃん、なんで、こんなことしたの…?今まで私たちと仲良くしてくれてたよね?なのに、こんなことするなんて…………もういいよ、もう#下の名前#ちゃんなんて、大っ嫌い!!もう遊ばないし、話さないっ!』
『#下の名前#ちゃんが隣なんだ………最悪』
『だめだよ!そっちいったら#下の名前#ちゃんと一緒にいたら良くないこと起きるよ!』
『別の人と組んで、私達無理だから』
『ごめんね、私#下の名前#ちゃんのこと、あんまり好きじゃないから…』
『何でこっちに来るの?無理なんだけど』
『またアイツいるし、帰ってよ』
『来なくていいのに』
『………アイツ何で生きてるんだよ』
「っ…………なんで、思い出して…」
涙が出てくる。
私は、何にもしてない、最初は優しい人もいた。でも、もう居なくなっちゃってたな…。
最初は唯の偶然だった。
偶々私がした様に見えただけ。
誰も悪くない。
なのに私の所為にされて、非難されて……。
忘れよう。
昔のことだ。
私は悪くないよ、#下の名前#は悪くない。
大丈夫、私でも出会えるから、運命の人。
私のことを愛してくれる人が。
**コツ、コツ**
ん?
足音がする。
誰か来た?
誰だろう?
音の方を見ると、ドアがあって開いた。
開いたドアの間から人が入ってきた。
「やっと起きたのかい?#下の名前#ちゃん?」
私に話しかけてきたのは、茶色の髪の包帯を巻いている人だった。
「………だ、…れ、?」
怖くて、少し後退りながら震える声で聞く。
「嗚呼!自己紹介がまだだったね!私の名前は太宰、太宰治!#下の名前#ちゃんの運命の相手さ!」
だざい、おさむ……
運命の相手……?
わからない、わからない、どうして?
けど、話は通じそう。
取り敢えず、最初の疑問をぶつけてみよう。
「………あの、此処は何処ですか?」
まず、情報収集が先だ。
もしもの時に逃げれるように。
「ん?此処かい?此処は私たち二人の愛の巣さ!」
やっぱ前言撤回、この人話通じないわ。
もう一回だけ聞いてみるか。
「あの、そういうことじゃなくて、この建物が建ってる場所とか、その、県とか、市とか、山とか、町とか、色々あるじゃないですか。」
これで、ちゃんと答えてくれる筈。
「嗚呼!そういうことか!」
入ってきた人は、笑顔になって喋る。
そのまま近づいてきて、ベッドに腰掛ける。
「そんな事知ってどうするんだい?もしかして、僕から逃げる気?」
さっきまでの柔らかい雰囲気は何処へ行ったのやら、冷たく冷めた目で私に微笑む。
目が怖くて、離したくても離せない。
正に蛇に睨まれた蛙になっている。
怖い、何もかも飲み込んでしまいそうな、暗い、深い闇を感じる。
「……なーんてね。ごめんね、驚かせちゃった?君がいい子にしている《《間は》》何にもしないから安心していいよ。」
急にさっきの雰囲気が飛んでいき、最初の食えない様な笑みに戻った。
間はってことは、………考えるのはやめよう。
私は安心して息を吐く。
場所を聞くのはだめ。
よし、覚えた。
あとは、何故くらいか。
「……何故、私は此処に、?」
聞いた途端に急に私との距離を詰めて、私の背中を左手で押さえ、右手を私の左頬に添えてきた。
また、私はさっきまでベッドの上にぺたんと座っていた形だったので私の足の上に向かい合う様に座られていて、逃げ出せない。
一瞬の出来事すぎて反応もできずに捕まってしまった。
「…わっ!?」
吃驚して声が出る。
身動きが全然できない。
全身に力を込めてみるがピクりとも動かない。
そんな私の抵抗を嘲笑うかの様に私を抱きしめてきた。
「えっ!?、ちょっと、!やめてくだっ、!」
怖い、背筋がゾクゾクする。
誰か、助けて、
お願いっ!
「『何故』だったよね。……それはね、私が#下の名前#ちゃんのことを好きすぎるからだ。好きすぎて、ずっと一緒にいたいんだ。だから、君を連れてきた。ずっと一緒に居る為に」
つれて、きた?
「……え、………好きだから、?」
私の口から間抜けな声が出てくる。
え?
どういうこと?
「そうだよ。好きだからさ。いや、好きなんかじゃ足りない。愛しているんだ。それはもう、狂おしいほどに。」
可笑しい、こんなの。
好きだから、誘拐されたってこと?
やだ、帰りたい。
「やだっ!そんなの!帰る!!離して!!やだ!!ねぇっ!!ねえってば!!離して!」
私の反応とは対照的に私を抱きしめる腕の力はどんどん強くなるばかり。
「……やっと、やっと手に入った。私だけの#下の名前#」
耳元で自分に言い聞かせる様に言う声が聞こえて背筋がゾワッとなった。
怖い。
今、逃げないと絶対にダメだ。
この人に、壊される。
逃げたくても逃げれない、もう、涙しか出てこない。
どうすればいいの?
どうして私が?
こんな平凡な私が……どうして?
暫くして、私から離れていった。
「………すまない、嬉しくてつい……勝手に抱きついて、嫌いに、なってしまっただろうか、?」
叱られた子犬の様に、弱く笑う。
さっきの、怖さも、作り笑顔も何処かに消えていて、私を見て言う姿はとても幼く見えた。
そして、私が流す涙を見てなのか、少し手を伸ばして、でも、諦めた様な目をして手をゆっくりと元の位置に戻した。
何故か、さっきまでの、怖いと言う感情は何処かへ飛んでいき、目の前の人を抱きしめたくなった。
--- ある日の友人との会話だ ---
「#下の名前#はさ、優しすぎるんだよ?もっと怒りなよ?」
ストローを回し、ジュースをかき混ぜながら心配そうに私の顔を覗き込みながら言う。
「うん、わかってる。ちゃんと怒る時は怒るから。」
「そんな事言ってもさー、いつも笑顔で許すじゃん。この前とか………」
「ちょ!それは違うって!怒ったけど……」
「嘘!そんな事ないでしょ!」
友達は怒った。
「あんたいつか後悔するから!!ちゃんと怒りな!犯罪者はあんたのその優しさに漬け込むんだからね!!」
「分かってるって、気をつけますよーだ。」
気付くと私は目の前の人を抱きしめていた。
「………大丈夫です。一人、じゃない」
何故かこの言葉が出てきた。
どうしてだろう?
でも、これを伝えるのが一番だと思った。