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Ri & C & J (2)
__~ 橙 side ~__
センセ ー と 赫 と 蒼 、 それから 俺 だけ が いる 教室 の 中 の 空気 は 途轍もなく 重か っ た 。
心做し か 息苦しく て 、
出来る こと なら 抜け出した く なる 程 だ 。
ひ っ く ひ っ く と 嗚咽 を 漏らし ながら 泣く 赫 の 声 だけが 、
教室中 に こだま する 。
数分 経 っ て 、
赫 の 声 が 少し ずつ 落ち着いて きた ころ 、
蒼 「 …… 涙 、 少し は 落ち着いた 、 ? 」
蒼 が こて 、 と 首 を 傾げ 、 心配 そう に 問いかけた 。
赫 は 泣きすぎて 赤く 腫れ 上が っ た
顔 を ゆ っ くり と 上げ 、 こくり と 頷く 。
赫 「 ごめ ッ 、 二人 も キツい のに ッ… 、 」
申し訳 なさ から なのか 、 また 赫 は 瞳 を うるませる 。
そんな 様子 を 見て 、
慰める よう に 蒼 は ふんわり 微笑み を 向ける 。
蒼 「 くふ 、 い ー の っ !!
僕 の コト は 気にしない で っ 」
橙 「 そ ー やで ?
あんな 事 が あ っ た ん やし
遠慮 せんで ええんよ 。 」
蒼 の 言葉 に 便乗 する ように 、
そう 言い 、
ぽん 、 と 赫 の 頭 に 自分 の 手の平 を 乗せた 。
彼 は 、
少し 驚いて 目 を 見開いた が すぐ に
赫 「 ふへへ 、 」
なんて 嬉しそう に 笑 っ ていた 。
橙 「 ……… 俺 、 外 出てくる わ 〜 」
一言 ことわり を 入れて から 、
そそくさ と 教室 の 外 に 出る 。
家族 は きちん と 逃げられた だろうか 。
今日 は 二人 とも 家 に 居た はず 。
たしか 赫 と 蒼 の 家 も そうだ と 言 っ ていた 。
教室 を 出た は 良い ものの 行く当て も ない ので 、
ただ 空き教室 で 景色 を 眺めていた 。
・ 「 遠水 」
ふいに 、
後ろ から 低い 男性 の 声 が 聞こえて くる 。
橙 「 ぅわ ッ !! ……… センセ ー か 。 笑
どうされた ん すか ? 」
笑顔 を 貼り付ける 。
今 、 俺 は ちゃんと 笑えて いる だろうか 。
・ 「 あぁ 、 警察 の 方 が いら っ しゃ っ た 」
橙 「 え 」
『 もう 来た ん ですか ? 』
そう 言いかけて 、 辞めた 。
壁掛け 時計 の 針 が 狂 っ て いな ければ 、
既 に 5時間 以上 経過 している から だ 。
・ 「 …… 行こう 」
橙 「 ? はい 」
ただ の 勘違い だろうか 。
センセ ー の 口調 が やけに かたく 感じる 。
蒼 「 あ 、 橙 くん 」
廊下 に 突 っ 立 っ て いた 蒼 が ひらひら と
手 を 振り 俺 を 呼ぶ 。
橙 「 よ っ !!
……… て 、 赫 は ? 」
蒼 「 トイレ 行 っ たよ 〜 」
橙 「 ふぅん 」
___ ガララ …… 、
静か に 扉 を 開け 、
教室 に 入る と 警察 の 人達 が
軽く 会釈 を してきた 。
なんの 意図 も なく 、
教室 の 真ん中 らへん の 席 に 腰 掛ける 。
______ ガラ ……… 、
赫 「 し 、 失礼 します 、 」
おまたせ 、 と 付け足して から
そろそろ と 教室 の 中 に 入 っ てきた 。
橙 「 赫 、 ここ 。 」
蒼 と 俺 の 丁度 間 の 席 を
ぱんぱん っ 、 と 軽く 叩く 。
全員 が 着席 した のを 見届ける と 、
数人 いる 警察官 の 一人 が 神妙 な 顔 で
話し 始めた 。
police 「 大変 、 お待たせ 致しました 。 」
………… あぁ 、
police 「 ただいま 、 消化 が 完了 し 、 」
なんだろう 、
police 「 家 の 中 の 調査 が 終了 致しました 。 」
凄く 、 物凄く 嫌な 予感 が する 。
police 「 遠水 様 、 青柳 様 、 戌井 様 」
police 「 お家 に いら っ しゃ っ た ご家族 全員 、 」
______ ギ リ ギ リ 身 元 が 分 か る 遺 体 で 発 見 さ れ ま し た 。
橙 「 っ は 、 ? 」
瞬間的 に 、
教室内 の 空気 が 凍りついた 。
赫 は 悲痛 に 顔 を 歪ませ 、 口 を パクパク と 動かしている 。
蒼 は 状況 が 理解 できない のか 、 はたまた 理解 したくない のか 、
ただ 、 呆然 と していた 。
赫 「 ちが ッ 、 そんな わけ ない ッ 、 !!
こんなの ッ 、
趣味 の 悪い ド ッ キリ に 決ま っ て ん じゃん ッッ !!! 」
蒼 「 嘘 ……… です よね 、 ? 」
police 「 ………… 、 」
警察官 は それきり 何 も 言わ なか っ た 。
ただ 、 俯いて いる だけ 。
……… き っ と 、
これ が なにより わかりやすい 答え だ 。
橙 「 ッ゛ 、 !! 」
赫 「 やだ っ 、 やだぁぁぁぁぁぁぁあ ッッッッ !!!!! 」
蒼 「 そんな ッッ、 そんな わけ ッッ !!!!!!! 」
カオス である 。
しかし 、 俺ら には
それ を 自制 する 余裕 なんか なくて 。
police 「 ……… とりあえず 、 御三方 には
これで 何処か に 泊ま っ て 頂いて ……… 。
これから の 事 は また 明日 、 お話し します 。 」
淡々 と 差し 出された 茶封筒 を 受け取る こと しか できなか っ た 。
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--- ー ホテルにて ー ---
赫 「 〜 ッ゛、 !! ひぐ ッ 、 うぇ゛ 、 」
蒼 「 ……… っ 、 」
橙 「 ………… 、 」
涙腺崩壊 、 とは まさに このこと 。
いくら 泣いても 、
涙 は 枯れや しなか っ た 。
蒼 「 っ これから 、 ど ー する 、 ? 」
橙 「 ……… ま 、 俺ら 高校生 やし 、
3人ぐらし っ ちゅ ー のも 一つ の 手 やな 。 」
赫 「 ……… あと 、 3週間 で 終わ っ ちゃう もんね 。 」
橙 「 ……… せやな 。 」
なんとも 言えない 気まずさ に 押し 潰されて 、 言葉 が 詰ま っ た 。
蒼 「 施設送り より は マシ かもね ? 」
赫 「 じゃあ 、 本当 に 3人 で 暮らす ? 」
橙 「 アリ 」
会話 が 途切れる 。
そんな 沈黙 を 打ち破る かの ように 、
赫 が 口 を 開いた 。
赫 「 ……… お母さん も お父さん も 、
苦しか っ た よね 、 き っ と 、 」
___ 俺 たち 、 なんで 助けられ なか っ た の かな ぁ っ 、
蒼 「 …… 、 」
橙 「 ……… わからん 。
わからん けど その分 俺ら が 生きて かな あかん と 俺 は 思う わ 。 」
蒼 「 そう …… だね 、 」
赫 「 ……… っ 、 」
橙 「 ……… もう 、 寝よか 。 」
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--- ー 翌朝 ー ---
橙 「 ぅ …… 、 う ー 、 ん 、 !?
……… て 、 あぁ …… 、 そや っ た な 、 」
見覚え の ない 天井 に つい 、 ドキ ッ と してしま っ た 。
腫れすぎて 、
瞼 が 重い 。
とりあえず リビング の 方 に 向かう と 、
蒼 が 既 に 起きて いた 。
蒼 「 あぁ 、 橙 くん 、 おはよ ー 」
橙 「 はよ ー 、 」
蒼 「 今日 は 服 、 買い に 行かない とね 笑 」
橙 「 ぁ 、 確かに !! 」
家 が 焼けて 跡形 も なくな っ て しま っ た 為 、
今 俺ら が 持 っ ている 服 は
制服 と ジャ ー ジ のみ 。
3週間 とは いえ 、
この 2着 で 切り盛り する のは
かなり キツい し 、
そもそも 私服 として 制服 を 着る という 事 にも
抵抗 が ある 。
赫 「 ん 、 おはよぅ 、 」
蒼 「 おはよ ー 」
橙 「 赫 寝れた ? 」
赫 「 …… まぁ 、 ボチボチ 、 」
説得力 皆無 である 。
目元 には く っ きり と クマ が できて いる し 、
死ぬ ほど 泣いた のか 、 涙 の 跡 で 頬 が 少し 赤く な っ ていた 。
おおよそ ボチボチ 寝れた 人 の 様子 ではない 。
橙 「 ……… そか 。 」
蒼 「 警察 には もう 連絡 入れて おいた から 、
準備 が 終わ っ たら 出発 しよう 」
橙 「 おけ 」
赫 「 制服 、 ? 」
橙 「 しか ない わな ぁ 、 」
赫 「 たしかに 、 」
蒼 「 じゃ 、 着替え よう 」
赫 「 うん 」
蒼 と 赫 が テキパキ と 準備 を 始める なか 、
俺 も のろのろ と 準備 を 始めた 。
橙 「 __大丈夫 なんかな 、 俺ら__ 」
ぽつり 呟いた |弱音《本音》 は 、
き っ と 誰 にも 届く こと は ない 。