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関わりのない僕ら。
「懐かしいね」なんて、言えるわけない
🩷🩷視点
春、嫌い。
私はいわゆる社不だ。キラキラJK生活が始まったというのに、周りの女の子たちとは違って永遠にゲーセンで一人、格ゲーをしている時点で、もうわかり切ってることだが。
てか、学校ダルい。わざわざ関わりたくない人とも関わらないといけないし、なによりも、自分が「女の子らしくない」ことが嫌でも突きつけられる。それが嫌なのだ。せっかく大金払って通わせてくれてる両親には悪いが、こればっかりは仕方がない。
ゲーム以外には音楽が好きだ。
誰も邪魔しないし、その曲ばかり聴いてカラオケで歌って高得点を取るのもいい。それに、いろんな人のcoverも聴く。みんな同じ曲を歌ってるのに全然違って聞こえるからだ。
私も、そんな風になれたらいいが、あいにく歌が上手い訳ではない。
学校では孤独。未来もお先も真っ暗。
友達くらい、欲しいな。
🩵🩵視点
友達もそこそこいるし、モテる側だと思う。
まぁ別に、事務所にスカウトされるほどカワイイって訳ではないけど、それなりに顔はいい方だ。
でも、それは中学生の頃だけの話。
高校に入ったらみんな私よりカワイくて勉強できるなんて当たり前。なんなら、それに家柄とか性格とかも含まれちゃって友達は数人しかできなかった。できてるっちゃできてるけど、みんなよりも少ない。
この世界では才能なんて基準になくって自分に都合がよかったら友達になれるらしい。実際、何回もヴァイオリンで賞を取ってても誰も見向きもしなかったし。
きっと、これからずっと才能よりも性格や家柄でみんなと関わらなきゃいけないんだろう。
嗚呼、嫌だ。
🤎🤎視点
普通になりたかった。
何をやっても人並み以上。勉強もできるし運動もできる。楽器も演奏できるし、合唱コンクールでもピアノを任されたこともある。両親からも期待されている。
一見、これだけ見ればかなり恵まれてる人生だと思うけど、そんなことない。
本当はやりたくないこともやらなきゃいけない。
何故なら、期待を裏切らないようにしなきゃいけないから。「🤎🤎は弁護士になるんだよね?」って勝手に決めた将来像を壊したくないから。
高校生になればそんなことも無くなるかな、なんて淡い期待だった。
みんな蟻のように群がってくる。嫉妬する人もいる。利用する人もいる。なんでもできるし、優しいってみんな言う。だけど、それはただの私の仮面でしかない。
本当の自分はいつ見てもらえるの?
💚視点
これじゃない感がずっとあった。
何をしても何をやってもこれじゃない。
唯一、できるのは詩だけ。賞はとったことないけど、これだけが自分の証。両親もいない自分に無条件で寄り添ってくれるから。
学校は行くけどあんまり行かない。人混み苦手だし。でも、国語だけは受けに行ってる。少しでも役に立ったらいいなって思うから。
でも、大きな家に一人だとかなり寂しい。友達の一人や二人、いればいいが学校にあまり行かない私にはできるはずがなく、今のところゼロだ。
いつか、寂しさを埋めてくれる人に会いたい。
「いつかね、出会える日が来るよ」