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弟に希望させて書いた
ある山の奥深く、俺は気に寄りかかり、空を見上げる。風が木々を撫で、木の葉は踊り、小鳥たちは楽しそうに歌う。まるで自分が神々に祝福されているかのように捉えてしまうこの景色。
「綺麗だなぁ、まるで自分が異世界の勇者にでもなったかのようだ」
友人は隣に並び、笑いながら言う。祝福されることとは真逆の運命に突き出された俺。神様、どうして俺にこのような仕打ちをなさるのか、俺にはわからない。周りは神々が祝福するかのように楽しく美しい景色をしているのに、俺はただ暗い顔をしている。なぜ暗い顔をしているのか、俺はつい先日、結婚を約束していた命より大事に思っている女性に逃げられた。寝ている間に挨拶も無く、だ。置き手紙には、好きな人ができたの。だからあなたとは結婚できない。それしか書かれていなかった。彼女の荷物は綺麗さっぱりと無くなっており、もう戻ってくる気がないのだと実感させた。
それで今日、友人が家を訪ねてくるまでただ呆然と、空虚を見つめていた。何も食べず、動かずに。友人はそれを見て、何か口に入れろと言った。俺は何も考えず水をただ一口、口に含んで入れたと言った。呆れた友人はストックしていた冷凍ご飯を使っておかゆを作ってくれた。そのおかゆを口に入れた途端、悲しみ、悔しさがまた込み上げてきた。俺が体調を崩した時、彼女は良くおかゆを作ってくれた。口に入れれば入れるほど、涙がTシャツ染めていった。そんな俺を見た友人は、ただ何も言わず、俺の側で静かに背中を擦っていてくれた。
俺が食べ終わった頃を見計らって、友人は静かで落ち着く場所へ行こうと言った。友人は返事を聞くより先に部屋を出て、車のエンジンをかけ運転席へ乗った。流されるままに俺は助手席に乗り、連れて行かれた。そしてついたのがこの山だ。友人がバードウォッチングで良く訪れる山らしい。山の入口にはポイ捨て注意の看板が立てられ、少し小さなゴミ箱まで設置されていた。
気が向いたら続き書くぜ