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恐怖。
荼トガ 超捏造
地雷なんて知らん自衛しろ精神ですすみません
地雷さんはさようなら👋🏻
怖いんです、貴方が怖い。
でも好きです。誰よりも何よりも…貴方はそうじゃないんでしょう?
そういう所が|嫌い《大好き》です。
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血の匂いが漂う薄暗い路地裏で、後ろから声を掛けられる。
「…何してんだ、イカれ女。」
「何って…見れば分かるでしょう?」
相手は元々足音や気配で分かっていた。振り返らず静かに問い返す。
「分かるが、解らねェ。」
その言葉のニュアンスの差に気が付かないほど鈍感でもなく、馬鹿でもない。何が言いたいのかは安易に予想が付いた。
「…荼毘くんには、どう見えました?」
「どう、か…お前が‘|恋《恐怖》’してるように見えた。」
「トガの…私の、好きだった人です。中学時代の好きな人。優しくて‘個性’が弱くて、それでもヒーローらしかった人。」
それから、‘|私《トガヒミコ》’を否定した人。
「ふーん…好きだから殺したのか?」
「今回は、違います。」
「なんか怖くなったんだろ。見りゃ分かる。」
その目は私の胸の内を射抜くようで、少し寒気を感じるほどだった。
「…察しが良すぎますね。今は荼毘くんの観察眼の方が怖いです。」
「…俺は意外と見てるぞ、お前の事。」
「そうなんですか?どうして?」
「どうしてって…まァお前なら良いか。」
少し間をおいて話し始めた荼毘くんは、哀しそうな目をしていた。
「妹と弟が居たんだ。大好きな弟妹がひとりずつ、な。それから大っ嫌いな弟がひとり。」
「私をその‘大好きな弟妹’に重ねた…って事ですか?」
「…まぁ、平たく言えばそうだな、似てるよ。」
そう小さな声で呟く荼毘くんの表情は、愛おしいものを見る…‘|恋《恐怖》’する様な雰囲気を孕んでいた。
「…そうでしたか。」
「なァ、無理を承知で頼んで良いか。」
「なんでしょう?」
「こんなこと言われたってキモいだけだとは分かってるんだが…二人きりの時だけでいい、妹として、過ごしてくれねェか。」
「妹として…ですか?」
驚いた。荼毘くんがそんなことを言うイメージは全くなかったから。でも、その寂しそうな哀しそうな目を無視はできなかった。
「良いですよ、荼毘くん…いや、お兄ちゃんでしょうか?」
「…出来れば、‘燈矢兄’って呼んでくれ。」
「…本名?」
「無理言ってんだから秘密事ひとつくらい打ち明けねェとだろ。あと普通にそう呼ばれてたから。」
「ふふ、律儀ですね…とうやにぃ。」
「ン、ありがとな…ヒミコ。」
ぽそりと、聞こえるかギリギリの声量で呟いた声に私は壊された。彼の気持ちを踏み躙るようで恐ろしくて、苦しくなった。
「なァ…なんか、‘怖がってんのか’?」
「…ううん、何でもないのです。」
とうやにぃ…いや、とうやくん。貴方は何を抱えているの?
見えたようで、見せてもらえたようで全く解らない貴方の本音が、知りたくて理解したくて…
貴方に|恋《恐怖》してしまったの。
ねぇ、どうすれば良いの?
何を書きたかったのか分からない…🤦🏻♀️
とりあえず補足 ⬇️
「恋=恐怖」の描写…このお話では、恋をすることと恐怖を同義として扱っている。これは自分を見ていない人を「好きでいること」に疲れてしまった二人のお話。この概念は話の中でトガが恋に落ちた瞬間を表す描写にも使った。
「燈矢兄」…実はトガを重ねたのは末っ子の焦凍。自分に真っ直ぐな姿が、冬美ちゃんや夏くんよりも先に浮かんでしまった。此方が素直になれば相手も素直になることを理解した上でトガに対して‘あえて’焦凍と同じ呼び方をさせた。それは遊べなかった焦凍への募る想いからか、はたまた心の隙間を埋める為か…全く別の理由か。
「恋」について…二人の「恋」を描いたお話で、メインはトガかと思いきや実は荼毘。荼毘側の描写が少ない分、‘読者に委ねる’形で荼毘の恋愛感情を確立させた。一応この荼毘はトガが好き。その好きが「恋」なのか、仲間としてか家族としてか…自分でも分からない。
あれ…あれれ?補足のはずが謎が謎を呼ぶ事態に陥りました。困ったな…
とりあえず読者の皆様に委ねます。考えるのめんどくさいだけだろって?そんなことないっすよ。
とにかく書いてて楽しかった。
やっぱ荼トガって最高だと思う。