公開中
二択問題Ⅶ(#7)”完”
前回の流れ: (第5問目までの出来事は、読んでね!)
二択問題が全問終わっ て、あの♥語尾星人が姿を現した! その顔
を見て、主人公が、驚いてます!
あいつの姿が陰になって表れた。そしてどんどん近づいてくる。
あいつの本来の姿が明らかになっていく。
あいつの顔が薄く見えるようになっていく。
そして、驚愕した。
その顔は。その顔は――。
---
--- さっき殺したあの女の顔によく似ていた。 ---
「え……!? あんた、あの女の――」
「そう、弟だよ?♥」
「は……??」
「あぁ、本当に死んでくれてよかった♥ あいつは生きている意味がないもん♥ 生きる価値がない♥ 警官になってもクズさは残ってるからさ、あんなの全く警官じゃない♥ 世界の平和を守るんだって……幼稚園児かよ♥ だから、本当に、殺してくれて、ありがとうね♥」
あの女の弟……。
まさか、そんな、そんなこと……。
よくよく見ると、目の前のあいつの顔には見覚えがあった。
「お、お前……! 僕のマンションの最上階にいる、金持ちの……!」
「今気づいた?♥ おっそ―い♡ 君の会社の社長の息子♡ たまに君の部屋にお邪魔したことあったよね?♡ 声は知られてると思ったのに、気づかなかったなんて、ちょっと残念♡ ま、いいや♡ もう君には用はないよ♡ 現実世界に戻してあげる♡」
そんな……! 社長の息子だと!? しかも、確かに部屋に来た記憶もあるような……。
視界がぼやける。頭がガンガンする。立っていられない。座り込む。そして、意識が遠くなっていくのを感じた。
「ボクの本当の目的は、あいつを殺すことだったんだよね♡ 協力してくれて、ありがとう♡」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――
――――――――――
―――
―
---
○o。. おはよう♡ .。o○
---
僕は、目が覚めると、ベットの上に寝転がっていた。
なんか悪い夢を見たような気がするが、気にしないことにした。
いつもの日課である、飼っているハムスターのハムハムに餌をやろうとした。だが、いつも元気に走り回っているはずのハムハムが倒れていた。それに、血も出ている。まるで、あの夢で殺した時のよう……。
「――!」
もしかして、と思い、僕は部屋にある大きなテレビの電源をつけた。
それは、早速ニュースになっていた。
『今日の午前1時半ごろ、この家の住民とみられる、夫の|奇埜埼透也《きのさきとうや》さんとその娘である羅々ちゃんの遺体が発見されました。のその遺体には、それぞれ違う……』
「嘘だ!! そんなことあるはずがない! あれは夢なんだ! 夢な、はずなんだ……!」
そう言ってテレビの電源を消した。
僕は泣いた。
まさか、あれが本当のことだったなんて。
本当に、僕は透也を殺したのか?
「ねぇ、うるさい。静かにしてくれない? 人が二人死んだくらいで」
「あ、あんたは! 社長の息子……!!」
「そうだけど、あのこと、夢じゃないから。ちゃんと連動してるから」
はぁ……。
僕の人生終わったな。
「……人生終わったなって思ったでしょ。大丈夫。まだばれてない。たぶん一生ばれないよ」
「な、なんで心の声が……」
「それはね、勘だよ。もう、あんな力出せなくなっちゃったし。まあ、ボクがいる限り安心しなよ」
「安心できるか! ……これから自首してくる」
「ちょっ! 待ってよ! この事件は違う人がやったってことになってる。君がやったていう証拠は出てこないはずだよ。自首しただけ無駄になる……って」
部屋には、誰もいなかった。
「もう行っちゃったか……」
---
‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 主人公↓ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐
紗世堕希(すずせたき)。26歳。男。ただ、同じ男を好きになる。女には見向きもしない。なので、初恋は、奇埜埼透也。
ついに、二択問題が終わりました!
こんな終わり方でよかったのでしょうか?
まぁ、いいです!
達成感は、効果抜群です!
よろしければ、感想、リクエストよろしくお願いします!
リクエストする場合は、《りくえすと!》です。
これからも、よろしくお願いします! ほかの作品を頑張ります!