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episode4
「…まだ私は、瑞希を信じられない…。」
「最低だ、瑞希は信じてくれているのに」
「私は…。」
~ 家 ~
「ただいま(ニコ)」
奏「あ…おかえり#名前#」
「音楽作ってるの…?」
奏「うん、最近サークルで音楽活動をしてるんだよね」
「ッ…、そっか…頑張ってね」
お姉ちゃんは良いな、音楽の才能があって…。
私にもそんな才能が欲しかった…。
~ 部屋 ~
早く、勉強しなきゃ…。
優等生じゃない私なんて誰にも必要とされないんだから…!
音楽でも聴きながら勉強しようかな…。
気分転換にもなるしね…。
いつもと同じ曲でも聴こう…。
「UNTITLED…?」
「そんな曲、入れたっけ…」
音楽を入れているファイルの中に、見覚えのない曲が入っていた。
「…試しに聴いてみようかな…?」
私はその曲を押してみた。すると…
パァァァァ(スマホが光る)
「何これ…?スマホが、光ってる」
~ 何もないセカイ ~
「ここは…何処?」
???「やっと、来てくれたんだね…#名前#」
「…誰?」
ニーゴミク「私は、初音ミク…だよ」
「ミク…?」
彼女は初音ミクと言うらしい。
初音ミクってあのミク…?
だとしたら姿がだいぶ違っている。
目はオッドアイで髪の毛は白色…といつもの初音ミクとは違っていた。
「ねぇ…ここは何処なの、ミク…?」
ニーゴミク「ここは、何もないセカイだよ」
「何もないセカイ…?」
ニーゴミク「そう…ある子の思いから出来たセカイだよ」
「そう…」
何故だかは分からないがここに居ると落ち着く。
ニーゴミク「もうそろそろ帰る…?」
「あ…」
そうだった。もうすぐ戻らなきゃ。
勉強が終わらないし…。
ニーゴミク「もう一回UNTITLEDを押せば帰れるよ」
「分かった…ありがとう、ミク」
ニーゴミク「うん…また来てね、#名前#」
「…うん」