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鬼男くん
勝手な妄想なのでご注意⚠️ 苦手な人いるかも
序盤鬼男くんの口調とかが違います
ギャグマンガ日和二次創作
「閻魔さま! お仕事に向かわれなくてもよろしいのですか…」
「まぁいいじゃん、『鬼男くん』」
「まぁ、いいのならかまいませんが…仕方のないお方ですね」
閻魔は座ったままのけぞって、腕を上に伸ばした。体が伸びていく感覚。
この感じも、飽きてきた。そろそろ代わり映えが欲しいとこ。
どんなのがいいかな。犬系、猫系か。ツンデレ。毒舌。クール。いまは…これ、どんなタイプにしてたっけ。優しくて忠実な執事? 丁寧なのは好きだけど、鬼男くんの取り柄こと爪があんまり伸びてこないのもつまんないよなぁ。前はよく伸びてきた。あの時はどんな設定にしてたっけ。てかあれどのくらい前? 600年くらい?
「『鬼男くん』」
呼びかけると、鬼男はぱたぱたと閻魔に駆け寄る。
「いかがされましたか、閻魔さま」
閻魔の目を見て、すっと跪く。閻魔は微笑を崩さぬまま、口を開く。
「『鬼男くん』。君はいまから『 』だ」
閻魔大王秘書『鬼男』は、閻魔に従うようにつくられている。
「この変態大王イカが! 何着セーラー服隠してんだまったく!」
「ギャァァ!! 痛いって痛ったぁ! わかったから!!!」
まったくもう、裁きに戻ってください、と鬼男は爪を縮める。
あー痛かった。だって容赦なく顔面にブッ刺してくるんだもん爪。
まあ、なかなか面白いキャラになってくれたじゃない、鬼男くん。
「……何こっち見てんだこのコシヌケが」
「ばれちゃった?」
今はまだ、このままを楽しもう。
今はまだ。寿命は永遠なのだから。鬼男くんも、どんな形でもついてきてくれるよね。