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    ひとり泣く朝。
    
    
    
    そのあとは、部屋でただひとり過ごした。
とりあえずベットに身を預け、ぼーっと考え事をしていた。
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暇なだけの一日が終わった。
でも、いじめられるだけの一日よりはマシだった。
「明日から、また学校かぁ…もう、やだなぁ…」
ひとり呟く。
もちろん返事は無いけれど。
「…もう寝よう」
ベットに寝転び、少しぼーっとしていたら、いつの間にか眠りに落ちていた。
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『チチチッ…ピピ…』
窓の外の鳥のさえずりが私の耳に飛び込んできた。
「あれ…?ん、アラームは…?」
スマホの画面を付けると、シンプルなピンク色の壁紙。
ピンクが好きな私が付けた壁紙だ。
その上には、白い文字色で、今の時間が書かれていた。
「…まだ5時半…」
二度寝しようとも思ったが、何故かその気になれなかった。
なので、スマホで適当に動画でも見ようかなと考えて、スマホを手に取った。
___すると。
「え…?」
スマホを開くと、変なサイトが出てきた。
どうやら、ニュースの記事が書かれているらしい。
「え…『女子高生が自殺』!?」
見たら辛くなると分かっていながらも、何故か指は画面をスライドしていた。
目も、頭も、指も、何故か見たがっている。
記事によると、自殺した女子高生は、"いじめで"自殺したらしい。
手がぐっと握られて、額には汗が滲んで、目には涙が溜まって、身体は震えだした。
「私も…この人みたいにっ…、楽に、なり、たい…のにっ…」
言葉が溢れ出した。
「そうだね。自殺すれば、楽に、なれるんだよね…。うぅっ、ひっく…でも、やっぱり、そ…んなことする、勇気、私には…ないよ…」
言葉は止まらなかった。
「でも…死にたい。死にたい。死にたい。死にたい…!ううぅっ…ぐすっ…」
ようやく言葉は止まってくれた。
静かな泣き声だけが、部屋を重く包んだ。