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Christmas presents
12月25日 クリスマス。僕は自分の机の引き出しに手を突っ込んだまま唸っていた。その手にはおしゃれな紙袋がある。中身は、自分の思いを綴った手紙と、あの子が好きなキャラクターの限定グッズ。
僕はクラスの中でも地味な陰キャ。あの子はクラスで一番人気で、一番美人で、一番優しい。
釣り合うわけがない。でも、僕は7ヶ月ほど前に心臓を撃ち抜かれたのだ。入学してあまり経ってないと言ったって、みんな顔と名前ぐらい覚えているはずだ。でも、僕は覚えられていない。そして、体育大会の練習でこけた僕に「|高坂《たかさか》くん大丈夫?保健室連れて行こっか?」そう言って保健室まで連れて行ってくれたのが彼女だった。僕の名前を覚えてくれていたことが、僕を見てくれていたことが、とても嬉しかった。それ以来、僕はずっと彼女を目で追っていた。勉強する姿、走る姿、友達と笑い合う姿、以外にもたくさん食べる姿、、、
彼女のことを知るたびに嬉しくなった。引っ越してしまい、メールでしかやり取りできない親友の梅野は『その子のことが好きなんだろ?』と冷やかしてきた。そうか、これが恋か。爽やかで温かいのにどこか苦しい気持ち。苦しいけど、嫌ではなかった。
「うーん、、、」
僕が唸っていると上から優しい声が降ってきた。
「どうしたの?具合悪い?」
「あ、えと、具合大丈夫。ありがとう、ございます?」
焦って僕は日本語も変だし語尾が上がって質問のようになってしまった。やばい、と思ったが彼女はふふ、と笑みをこぼした。僕がその様子をを見ていると、勘違いしたのか
「あ、笑っちゃってごめん。面白くって。ふふっ、敬語じゃなくていいよ」
と言ってくれた。僕は嬉しくなって勢いで言ってしまった。
「あのさ、今日の放課後、下駄箱で待っててくれる?」
彼女は不思議そうに「うん、わかった」と言った。
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放課後、係の仕事を終わらせた僕は引き出しから紙袋を取り出し、抱きかかえて下駄箱へ走った。
遅れてしまったから帰ってしまったかもしれない。そう思ったが彼女は待っていてくれた。
「ごめん、待った?」
「ううん。私もさっき来たばっかりだから」
こういう気遣いが自然にできるのは普通にすごいと思う。そう考えながら僕は紙袋を前に突き出す。
「|陸園《おかぞの》さん!これ、受け取ってください」
彼女は急に改まった態度の僕と、差し出されたプレゼントに驚いたようだが
「こういうのって、クリスマスじゃなくない?しかも、私が先に渡したかったのに。でも、そういうセンス、嫌いじゃないよ。それに、うれしいクリスマスプレゼントだし。」
「え、もしかして」
「まあね。多分、同じ気持ち。素敵なクリスマスプレゼント、ありがとう」
そう言いながら彼女はラッピングされた小箱を僕に渡す。
僕は内心、僕の方が良いプレゼントを貰った、と思った。
そして、彼女にもう一つ伝えようと口を開いたとき、彼女も口を開いた。
「「メリークリスマス」」
晴はわかるっしょ?
一部私の妄想も入ってるけど実在する人物のことを言ってるって。
男子が女子を好きになるパターンが好きだからそうなっただけだけど、両思いだったら幸せじゃん?
25日、ちょうど木曜だし。
私は諦めたから。
冷やかすなよ?
冷やかしたら●す☆
↑晴じゃない人からしたら意味深(気にしないで!)