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余命〇〇。
医者「いふさん、あなた…」
いふ「は…?」
その日は、いつもみたいに、定期健診で採血して、血圧、心拍はかって…
すぐ終わるはずだった。
医者「いふさん、あなた…」
いふ「は…?」
--- 俺は、余命一ヶ月らしい ---
いふ「ははッ…」
(ーこれから、どうしようかー)
いむ「いーふーくんっ!どーしたの?」
いふ「うぉっ…うるせぇあほとけ」
いむ「あ‘‘!?💢あほとけじゃないです―!いふくんこそ頭悪いふじゃん!💢💢」
いふ「は!?俺はお前と違って、エリートなんです!二番!💢💢💢💢」
(不思議だ。ほとけと一緒にいると心が安らぐ。落ち着くな…)
いむ「はあぁぁ⁉ダイスナンバーで呼ぶとかありえないんだけど!💢💢💢」
いふ「…」
いむ「…いふくん?」
いむ「お~い、いふくん?怒った?ねぇ!」
いふ「ほとけ。俺…、余命一ヶ月だ。」
いむ「は?」
いふ「一回で聞き取れよ…w」
いむ「…そこじゃないでしょ?」
(何故話したのか分からない。でも、こいつには知ってほしいと思ったんだ。)
いむ「…よし、明々後日、買い物行くよ!」
いふ「え?」
いむ「一時に駅前集合ね。バイバーイ!」
(何だったんだ?まぁ、いいか…いや、いいのか?)
---
いむside
いそいであの場を去った。もう少しで泣きそうだったから。
僕は、いふくんが好き。でも、いふくんは気づいてないんだろうな。
鈍いから。あの人。でも、それで、良い。それが、良い。
いふくんと最後に、出かけるチャンス作ったんだ。
告白…しようかな。
ズルいよ、いふくん。僕に好きにさせといて死ぬとか、
卑怯だよ。卑屈だよ。きっと君はわらいとばすんだろうけど。
いむ「明々後日、楽しみだな。」
--- 明々後日 ---
---
いふside
いふ「いい天気だな。」
いむ「いい天気だねー。」
今日は二人で出かけている。
映画見て、服選びっこして、お昼一緒に食べて、カラオケ行って。
いふ「今日、楽しかったなぁ。」
そういって、「また明日。」
言おうと思ったけど、やめた。
だって、俺にもう明日はないから。
泣きそうになったのを、ぐっとこらえる。
(こいつにだけは、泣き顔を見せたくない。)
その時。体中が温かくなったのと同時に重くなった。
いふ「なんのつもりや、あほとけ。」
(なんでこいつが泣いてるんや)
いむ「いふくん、怖いんでしょ?」
いふ「なんっや、なにが、や。ぜんっぜん、怖くなんかない!(ジワ…」
いむ「良いんだよ。知ってるから。いふくん、怖がりだもんねw」
いふ「…っ、怖がりやない!」
いむ「だから、無理しないで。というか、明日もちゃんと生きてよ。」
いふ「…」
いむ「朝起きて、「大丈夫だった。」って笑いかけてよ!(ポロポロ」
いふ「…分からんから、約束はできん…けど。」
いむ「…そうだよね。ごめんね。引き留めて。おやすm…」
いふ「また明日、あほとけ。ニコ」
いむ「!、うん…っ!」
---
いむside
彼に背を向けて、歩き出す。それと同時に、
ドサッ、
誰かが倒れる音を聞いた。(まさか)
と思い後ろを振り返ると、やはり、いふくんが倒れていた。
いむ「…おやすみ、いふくんッ!…ッ、ニコ(ポロポロ」
今日、言えなかったけど、本当は告白するつもりだった。
今日、キミは違うだろうけど僕はデートのつもりだった。
今日、ずっとキミが明日、生きれるように、祈っていた。
今日、キミと遊んでいる間、とても、とても楽しかった。
いむ「バイバイっ、いふくんっ…(ポロポロ」
--- 救急車で運ばれたキミは、二度と目覚めないまま逝ってしまった。 ---
彼の部屋を泣きながら整理する。すると、一枚の紙きれを見つけた。
何か書いてあったので読んでみる。
【わからない。この気持ちがわからない。
ホトケを見るとドキドキしたり、心が休まったり、
励みになったり、優しい気持ちになれる。この気持ちは何だろう。
ほとけ。ほとけ。俺は~。】
ココから先は書いていなかったけど、分かる。
涙でにじんだ手元の紙切れを見ながら、宙によびかける。
いむ「それは、それはね。コイ。恋っていうんだよ?いふくん。」
いむ「いふくんって頭いいのに変なところは鈍感だよねw」
いむ「…いふくん。僕も、僕も、好きだよ。」
いむ「また、明日…」
(会いに行くから。)
--- 翌日 ---
屋上
いむ「バイバイ、さよなら。」
バッ…
グシャッ
通行人「きゃああああああああっ!」
ああ、体が痛い。目がぼやける。
体中の血が流れて、冷たくなっていくのがわかる。でも、
これでいいんだ。もうすぐ、いふくんに会えるから…
「いふくん…」
『ほとけ、ほとけ。起きろ。』
いふくん?いふくん…っ、
僕。いふくんに会いたっくてこんなとこまで来ちゃった。w
また、一緒に遊ぼう?喧嘩したり、笑ったりして。
『だめだ。ほとけ、お前はまだ生きろ。』
なんで⁉どうしてそんなこというの…?
『俺の分まで生きろ。』
何で…?僕もう死んだんだよ…?
『ここは、まだ死にきってない人が来るんだ。』
でも…まだ助かってないし!いふくんもここにいるじゃん!
『俺は実体じゃない。でも、ここで話すことはできる。』
で…でも…っ、…う、うぅ…うわぁぁ…っ!
いふくんのばかっ、なんで先に死んだんだよ!
『ごめんな、でも…』
でも?
『俺は、お前が|嫌い《好き》だから、最後まで生き抜いてほしいんだよ。ニヤ』
はぁ⁉信じらんない!こんなとこまで…っ!
『あぁ、そろそろ時間だな。めでたく助かったみたいだぞ、ほとけ。』
何で分かるの!まだ話してるんだけど!
『あほとけ。お前の体透けてるだろ。』
あ…ほんとだ。
『じゃぁな、爺さんになったらここにこいよ。w』
まって…まって!
『何だよ。』
グラッ…(周りがゆがむ音)
好きです!だから、
そっち行ったら、付き合ってね!
『???』
聞こえてないの?!いふくんっ!
シュンッ…(ほとけが完全に消えた音)
ドサッ…(いふがあおむけに床に寝転がった音)
『聞こえてるわ。あほとけ。(ボソッ、』
『ちゃんと寿命を超えて会いに来たら、付き合ってやるよ。(ボソッ、』
いむ「…っ、約束、だからね!」
スクロールおつかれ様です!
おつめめ!