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演劇
私は将来について悩んでいる。
進学か、就職か。
そんなことすらも決められていない。
何故なら、夢も何もないから。
強いて言うなら、ずっと推し活をしていたい。
まぁ、働きもせずそんなことは無理なわけで。
将来について考えよう。
そう思っても、途中で投げ出してしまう。
やりたいことがない。
調べてみると、最近はそんな若者が多いらしい。
それでよくある診断に手を出してみる。
毎回「芸術系」を勧められた。
昔から歌に、ダンスに、演劇と。
舞台に立つことをやってきているからだろう。
それらは今も続けている。
現在は演劇部にも入っている。
ダンス部と迷ったけど、演劇には気が合う人がいたから。
歌が好きだ�。
ずっと昔からそれは変わらない。
何を伝えたいのか。
どんな気持ちなのか。
それを考えながら歌うのがとても好き。
この前も色んな人の前で歌った。
足を止めてくれた人がいた。
感動して泣いている人もいたと、仲間が教えてくれた。
嬉しかった。
私の歌が心に響いた。
…でも、歌を仕事にしたいとは思えない。
昔は「歌手になる」と言っていた。
けど私はまともにボイトレもしなかった。
ストレッチも、歌の練習もしていない。
家的に声が出せなかったのはある。
でも、歌い方の練習とかはできた筈だ。
演劇は好きだ。
演じることで私も物語の一人になることができ、一緒に歩いていける。
本番までに「セカイ」が出来上がっていく感覚も好きだ。
ただの練習用の教室の筈なのに、カフェの店内に見えたりする。
舞台じゃないのにスポットに当てられている感覚がする。
お客さんが私を見ている気がする。
…でも、演劇を仕事にしたいとは思えない。
それはきっと、業界の厳しさを知っているから。
結局娯楽の一つでしかないと思われているから。
この前、十年以上付き合いのある演劇の先生…みたいな人の舞台を見に行った。
やっぱり凄かった。
私もあの舞台に立ちたいと思った。
やりたいことは、演劇なのかもしれない。
でも私は、本気になれない。
昔から器用貧乏だからか、本気になって何かに取り組むことができない。
成功するのが一握りと分かっているから、本気にならない。
やりたいことを、圧し殺しているのかもしれない。
結局、今日も私は将来について何も考えていない。
本当、死んだ方がマシなのかもしれない。
親に迷惑を掛けないし、無駄な金も掛からない。
死ぬ勇気はないけれど。