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一 ミエナイ
hoshi
高校の入学式。
ついこの間まで中学生だったというのにすっかり大きくなった気分だ。
友達が、一緒の高校に行こうよと中2の時に誘ってくれたけれど私はそこに行けるほど頭が良くない。
そのため一緒には行けなかった。
この学校に同じ中学の人は2,3人くらいしかいなかった気がする。
新しい友達を作っていかなければ。
一人が寂しい訳では無い、空気が読めない訳でもない。ただ、1人が気楽だから。
私は1年1組だった。
クラスに入るともうグループが出来ていた。
さすがに来るのが遅かったかと思ったが、一人で本を読んでいる子もちらほらいるので、まあいいかと自席についた。
まわりの席は女子が多かったため誰かとは話せると少し安心した。
休み時間。
私は隣の子に話しかけてみた。
「ねぇねぇ、私未歩っていうの、1年間よろしくね」
隣の子は少し戸惑った様子を見せたがすぐに、
「私なみ、よろしく」
その子とは仲良くなれた。
偶然にも好きな映画が一緒で話題にネタが尽きなかったのが良かった。
私は人付き合いがあまり得意ではない。かと言って苦手でもないが。
人は自分の本質はあまり外に出さない。学校などでは特に。仲良くなれたと思っていても影ではコソコソ言われていたり、見せかけの友達で満足できるならいい。
私はそれが無理だ。
入学式が終わり、下校時間になった。
みんなはもう外に出ており、クラスにはほぼ居ない。私も帰ろうと思ったとき、
「あー、佐々木?っている?」
誰だろう、あ、2年生のバッヂをしてる。
「佐々木2人いるけど、名前はー?」
クラスの子が答えると
「えっと、、、あ、みほだ!佐々木未歩っている?」
私?え、私に何か用でもあるのか。
「私だけど、」
「あ、君?ちょっと悪いんだけどついてきてくれない?」
何なんだ何なんだ。
急に来てどこに連れて行く気だろう。
そう思っていると教室に着いた。
上の看板にあったのは、
写真部___。