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部隊スペードの決闘 第七話
林沢レオ
前回のあらすじ
JCIPAに襲撃をする前夜の三人。ビルの地下では石川が電話をしていた…
聞かれた。どうしよう。俺はもう終わりだ。
「いや…別に」
「言って?」
木村さんは流石に俺は撃てない。隙を見て反撃したい。だが、上にはこの騒動の発端がいる。
「私も、石川を撃ちたくないんよ。だけん、言って?」
その声には1000%の愛があった。
もう言うしかない。
「実は…日犯団に雇われてるんです。僕はもう木村さんを裏切るつもりでした。あなたなんていなくたっていいと。でも、気が変わりました」
木村さんは銃を置いた。
今なら反撃できるとは思わなかった。
「明日、僕と木村さんで、日犯団を襲撃しましょう。あなたに言ってしまったからには、それしか勝ち目がないです」
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翌朝。藤浪さんの声で目覚めた僕はいそいそと支度し、出発する準備を整えた。
もう覚悟は決まっている。
「行くぞ」
僕らはビルを出た。
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長い長いドライブの後、山の上に立つ建物が見えた。以前は総合病院だったらしい。
「あれが本部。みんな顔見知りだから、安心して浅野の部屋までパスできると思う」
正面入り口へ車を停め、僕らは非常階段を使って三階を目指した。
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「ここね」
木村さんと俺は日犯団本部へ入ると最上階を目指した。
「これが終わったら、商売できないですよ。木村さん」
「もうやらんでいい。結構楽しいかったけんね。特に、石川が入ってきた後は」