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    「いつもの1つ」
    
    
    
     うちは木翠四葉、某コーヒー店でバイトをしている。注文通りに作ることができるか…割と忘れるが、その時は幸運が助けてくれる。
🍀「いらっしゃいませー」
🍁「こんにちは〜、スターバックスコーヒーに来ました」
 宣言しなくてもいいと思うが…あとせっかく伏せたのに、なんで正式名称で言うのか。
🍀「ご注文お伺いします」
🍁「いつもの1つで」
 …いつもの?
 目の前の人に見覚えは殆どない。いや、ない。
🍀「えっと…」
🍁「わたし、水色紅葉っていいます。木翠さんですよね?」
🍀「あっはい…」
🍁「2回目、木翠さんとの来店です」
🍀「はぁ…(困惑)」
🍁「覚えてないんですか?」
🍀「いや…2回目は《《いつも》》の、じゃなくて《《前》》のじゃないんですか?」
🍁「じゃ前の」
🍀「いやそういうわけじゃないんです…」
 どうしよう。新手のクレーマーか?
🍁「なんでですか?」
🍀「ひとまず、前の注文は覚えていないんですか?」
🍁「あー…えー…」
 思い出せてないんなら、無理もないよなぁ…
🍀「どうですか…ね…?」
🌹「どうしたのじゃ、なにか手こずったか?」
🍁「いつもの1つ」
🌹「わかったのじゃ」
 え…、紅呂先輩わかるんですか?
 そして、手際よ謎の注文を作り、差し出す。
🌹「代金を」
🍁「ありがとうございます!!色とかからして、たぶんこれです!」
 代金を受け取ったあと、客はずずっと飲んだ。
🍁「これです!!!ありがとうございます!!」
 そう言って客は去っていった。
🍀「というか、なんでわかったんですか?常連だったんですか?」
🌹「いや、初対面じゃ」
🍀「え?じゃあ、作ったこととかあr」
🌹「ない」
🍀「怖い怖い怖い」
    
        深夜テンションだねぇ