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シスコン兄は今日もキモイ
--- 4日目 ---
「こんにちは、ただいま生徒会長になった桜庭八弥と申します」
生徒会長選挙って確か10月ぐらいだよね?
今日は8月
うーん、もうしらねっ!
「生徒会長になった経路はと申しますと、前生徒会長を叩きのめし(物理かもしれない)、妹にふさわしい僕になりたいと思ったからです。」
理由になってないし。しかも決め顔で言うなんて
今の一言さえ要らなければよさそうな生徒会長に見えたのに…と、私はうなだれた
妹にふさわしくなりたいってもう十分な気もするが本人には言ってやらない。
---放課後 ---
「ねぇ菜々星!俺のスピーチ聞いた!?もうついに結婚だね!」
「しないしやめろ」
ガーンとしょんぼりした八弥。
「まぁでも!」
「?」
「悪い気はしなかった…かな」
「菜々星~!!」
八弥は思い切り菜々星を抱きしめた。
この兄は抱きつくのが好きなのか?
「触らないでくれる?」
--- 5日目 ---
「桜庭菜々星!このままじゃ赤点でご退学だぞ!補修で必ず60点以上取らなければ…」
「ければ?どうなるんです?」
「バイバ~イだ」
赤点を10個集めてしまったためである!
(やべー人生おわるぅー)
--- 放課後 ---
「菜々星!勉強を手取り足取り教えるちゃうぞ!」
プリキ●アみたいな登場を果たしたのは皆さんご察しの通り
シスコン兄である
言い方がキメェ
「無理無理。あんたに教えてもらうなんて天地がひっくり返ってもあり得ない。」
「そんなこと言ったら…八弥と菜々星のラブラブ❤高校生活が終わっちゃうわよ!」
ホントにもったいないなーこいつ
きゃぴきゃぴするなんて、女子か?
気持ち悪すぎたので、菜々星の脳内では八弥がデフォルト化されていた。
「さー勉強するよー!」
「いやぁぁぁぁぁ!」
--- 次の日 ---
「あれ?満点じゃないか?どうした?」
「兄に…」
先生は納得してしまったようだ。いやいや教えられていたことに
「どんまいだな」
読んでくださりありがとうございました!
シリーズ化決定いたしました!
ただ「愛」を知りたいのほうは土曜日更新、こちらは日曜日更新です!
また会いましょう!