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秘密の恋手紙(ラブレター)
レインボー!
私は花野美咲。ごく普通の中3で言うほど可愛くもない。すると、廊下から歓声が聞こえてきた。またいつものあれか。そう。彼の名前は尾崎莉空。イケメンでモテモテだが、好きな人がいるかは否か。そんな莉空は私の幼馴染でよく声を掛けてくれる。「きゃー!莉空様ー!一緒に帰ってもらえませんか?」「私と帰ろっ!」「私が帰るの!帰ろう莉空様!」と、みんな莉空の取り合いをしているが莉空の答えはいつも一緒。「無理。」その一言だけであんなにうるさい女子を黙らせることは絶対できないだろうとも思うが、みんなしゅんとして帰っていくのだ。
そんなある日、珍しく莉空から「一緒に帰れないか?」と、お誘いが来た。いきなりのことなので、びっくりして「今日は委員会とか、日直の仕事とか、その、色々仕事があって帰れないんだ。ごめんね!」と返事をした。莉空は「わかった。」とすんなり認めたので、一安心して、仕事に戻った。帰ろうとして、玄関で靴を履き替えてると、玄関のそばで、誰かが人を待っているようだった。私と同じ委員会の子を待ってるのかな?と思ってその人の顔をみてみると、莉空だった。なんでこんな時間まで待ってるの!と思ったが、まさか私のため、、、?と考えてみると、委員会を終わらせ、日直の仕事をのんびりしている自分が蘇って来て、恥ずかしくなり、到底顔を合わせられないよ、、、。そう思いつつ、横を通ると、やはりばれてしまい、「あ、やっときた。遅いよ〜」「だ・か・ら・先に帰ってろって言ったんだよー!バカだなあ。で、なんなの?」そう聞くと、「学校の門から出てから話したいんだ。他の人、、、そうだな、特にマナ率いる俺のファングループには聞かれたくない話なんだよ」マナとは東海林マナのこと。マナはぶりっ子で、声は小さい。スタイルはいいくせに、性格があまり良くないので、めちゃくちゃモテると言う訳でもない。うちのクラスはグループのような感じで分かれていて、スポーツ部(男子)のグループと、チア、バレー、卓球(女子)のグループと、好きな人のファングループと、優等生で静かな地味グループがいる。マナはその中の、好きな人のファングループに入っている。好きな人が結構いたが、最近告白されて彼氏持ち。だけど、皆の恋を応援したいからと言って、ファングループに残っている。おっと、話が逸れてしまった。門から出て、もう一度莉空の話を聞く事にした。流石に無視するのは可哀想だし性格ヤバくなるからね。
「で、話って?」「えっと、前から美咲の事が好きでした!僕と付き合ってください!」「え、、、!私も好きでした。お願いします。」そう。莉空は告白をしたのです。私も莉空が好きだったから、その話はすごく嬉しくて、受け入れた。
次の日、教室に行くなり親友の中原花音ちゃんがやってきて、
「美咲、おめでとおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」「え?あ、え、あ、ありがとう。でも、花音そんな興奮する事ないのにどうした?」「え、だって美咲だよ?優香とか美咲とか月香は親友なんだよ!そりゃ親友が付き合ったら嬉しいに決まってるもん」「そっか。ありがと」そう言って私はニコッと笑った。花音や優香や月香は数少ない地味グループに入ってる子達で、とても仲良し。月香や優香は好きな人がいないし、恋の経験が少なくあまり詳しい訳ではないが、祝福してくれた。「おめでとおおおおお!まさかのまさかの出来事です。でもでもとっても嬉しいな!」「おめでと!これからは月香たちがたくさん二人をサポートしてあげないと!ふふッ!」「二人とも、、、、、。ありがと〜!」そういえばもう直ぐ夏休み。宿題は多いけれど、たくさん遊べてサイコー!めちゃグッと!
そして夏休み前日。莉空が、「デートに行かない?日にちは僕が考えてまたLINEするから。どう?」そう声を掛けてきた。初デートかぁ。そう言えば付き合い始めてから仲良くはしてるけど二人で出かけた事ないもんなぁ。記念になりそうだしいいかも!「OK!親の許可を得ておくね。」「やったー!」莉空は、子供っぽくて、莉空らしい可愛い返事をした。そうして、親に許可をもらった。
莉空と初デートの日。お母さんは、「彼氏くんがちゃんとしてる人でよかったわ〜。美咲、お金使いすぎないでね。」「は〜い!了解です。」お父さんは、「彼氏くんによろしく伝えといてね。思いっきり楽しんでこいよ」と言ってくれた。「うん!楽しんでくる!」バスで、向かい、中野中央病院前で降りて少し歩いた先には、巨大アスレチックがあった。こんな所にアスレチックがあったなんて知らなかった!私情報不足だなぁ、、、と思いつつ歩き出した莉空の背中を追って、そそくさと歩く。アスレチックの受付で、チケットを二つ見せてくれた彼。チケットは回収され、その代わりにリストバンドをもらった。そんなリストバンドを腕につけてくれた彼。楽しそうにボルダリングやジップラインをやっていた彼。ペアでできるやつはなるべくペアでやって、難しそうなやつは、彼が先にやってやり方を見せてくれた。そんな莉空だが、急に変な音が鳴った。莉空のお腹がなったんだ。「僕、お腹すいちゃった。」「私も、、、。いろんな所回るのは楽しいけど、お腹空いちゃうね、あそこにレストランとかカフェとかの複合施設もあるから行ってみよ!」「いいじゃん!行こ行こ!」と言って、お昼ご飯をファミレスで食べた。私は、ペペロンチーノを、彼は、ドリアを頼んでいた、お互いの頼んだやつを、とりわけ皿に取って交換した。とてもおいしかった。アスレチックも堪能して、そろそろ帰る時間になった。またバスに乗って、最寄りのバス停の、中央駅前で降りた。そのあと、幸せに帰りたかった。楽しくいつものおしゃべりをしたかった。まさか、あんなことが起こるなんて。
中央駅から横断歩道を渡ろうと青になるまで信号待ちをした。青になると、信号を渡り始めた。その瞬間だった。私たちに向かって、高齢者の運転する車が突っ込んできた。はッ!間に合わない!大好きな彼が死んじゃうなんてこと考えられない。私が守らなきゃ!私は自然と腕を広げていた。「危ないッ!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!バーン!!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ピーポーピーポー、サイレンの音がなり、「110!誰か呼んで!」という悲鳴に近い声が聞こえた。
あんなことがあってから、何時間が経っただろうか。
私は、全く知らない場所の白いベットに横たわっていた。うっすらと目を開けると、そこには、莉空が心配そうな顔で覗き込み、お母さんが悲しみに浸って泣き喚き、お父さんがお母さんを慰め、妹の咲輝が「お姉ちゃん、お願い、起きて!」と願っていた。目を開けると、みんながぱあっと明るくなり、こっちをみた。
「「「美咲!大丈夫?」」」と言う、皆の心配する声が重なった。その瞬間、咲輝が「よかったあ」と言って泣き出した。莉空がお医者さんに、「美咲は大丈夫なんですか?生きられるんですか?」と聞いた。「状態は良くなっていますが、このまま治療を続けなければ、美咲さんが亡くなられる可能性がありますね。」私は、その話は聞かなかった事にしたくて、直ぐに寝た。「僕が守ってあげなくちゃ。」莉空はそう誓った。
ーーーーーーー莉空の気持ちーーーーーーー
俺は、莉空。美咲の彼氏として、美咲を支えている。今日は初デート。ワクワクした気持ちでデートに行った。うかうかした気持ちだった。ただ、しっかり周りに気をつけたつもりだった。なのに帰り道、しかも中央駅に着いてからの事。美咲が事故に巻き込まれてしまった。俺は、何で美咲を守れなかったんだ。自分で自分を責めてしまう。
そして美咲は目を覚ました。「治療が必要です。治療を続けないと亡くなる可能性があります。」と言われてしまった。僕が守ると言う気持ちがいっそう強くなった。ーーーーーー
続き
治療が終わって普通に暮らせるようにはなったが、しばらく、自分からデートを拒否した。親は全然許可してくれているのだが、どうしても怖くてデートに挑めない。そんな夏休みが続いたが、花火大会があると聞いた。そんな花火大会に彼は誘ってくれた。花火大会だったら、とOKを出した。久しぶりのデートで、どう対応したらいいのか分からなかったけど、可愛い浴衣を着て、可愛い髪飾りをつけてデートを楽しんだ。花火大会もフィナーレに差し掛かるところで、莉空がぼそっと呟いた。「生きていてくれてありがとう。治療頑張っていたもんね。これからもよろしくね。」と。そして、「ちゅ」とした。
「っ!、、、、、はい、、、、、よろしくね。」
そして新学期。いよいよ月香と優香と花音に会えるんだ!そういう思いで教室に入ると、月香と優香と花音はついていたが、とても暗そう。カバンの中身をささっと片付けて、花音の机に行くと、花音の足は包帯でぐるぐる巻きにされていた。横には松葉杖が置いてあった。
「え!待って!ちょ、どうしたの?花音その足。」「交通事故に逢ったの。不幸中の幸いで、骨折で済んだけど、、、。」「そっか。」と言う事しかできなかった。だって、私も逢ったの。気を失ったなんて言ったら、花音がどんな思いをするか。そんな事を考えたら、花音に言葉をかけることは出来なかった。そんな事を考えていると、男子たちがやってきた。
「やーい、お前骨折したのかよ。」「優等生が骨折かー!」「可哀想ですね!でも運動してないもんな!」「そんな骨強くないだろ〜?」「ギャハハハハハハハハ!!!」「ちょっと、あんたたちばっかじゃないの?あ、アホか。バカは治るけどアホはなおりませーん。残念でしたー!」と煽っただけで、「チッ。なんだよ」と舌打ちをして通り過ぎてしまった。「さすが美咲!強いね!ありがと〜!もう男子ったらすごいやな感じ。」「アホは治らないなんて、いいこと言うね!面白かった!」「なんかいつもありがと!私、いつも人に迷惑掛けてんじゃないかなって考えてて、だけど、そんなこと人に言ったら、気を遣われると思ってるから、そう言うの言いづらいんだけどね、、、。」私たちは、花音の言葉に耳を傾けた。「でも、今日、改めて感謝を伝えられるかな〜って。いつもありがとっ!」そんな感謝に私たちも声をそろえて「「「こちらこそありがとう!!」」」と、花音にお礼を言った。そして、私たちは、すっきりした気持ちで授業に挑んだ。 そんなこんなでいろいろなことがあった。修学旅行に言ったり、校外学習をしたり、紅葉を友達と見に行ったり、雪が降ったり。全部いい思い出になった。
そして、いよいよ卒業式。みんなが泣いている中で私はなるべく笑顔を作った。花音や月香、優香や莉空や、祐樹、華菜、とみんなが下級生の作った花道を通る。
もうあの教室に私たちは戻らない。下級生、今の2年生に託した。たくさんの思い出が詰まった教室。雪を見た教室。下級生を見た教室。みんなとくだらないことで笑った教室。転校生が来た教室。今日でおしまいなんだ。本当におしまいなんだ。そう思うと涙が止まらなかった。
そして、私は、花音と、莉空と同じ大学に入った。今日も、大学へ行くため、駅に向かうために花音と莉空と高校の前を通る。楽しそうに体育をする三年生。部活が一緒だった瑞稀ちゃんと、葵彩ちゃんがいたので、久しぶりに手を振ったら、二人とも気づいてくれて、手を振り返してくれた。やっぱりこの学校は最高だなと思い、眺めていたら、花音が、「行くよー!」と声を掛けてくれたので、二人の背中を追うようにして走った。
「青春って、サイコー!」
こんにちは!秘密の恋手紙を書いた、レインボー!です!皆さん、見てくれましたか?初めての投稿で、緊張(?)しました!是非、応援、今後ともよろしくお願いします!初めての投稿で、誤字脱字があるかもしれませんが、読んで見て下さい